宮崎県弁護士会は、依頼人に対し、虚偽の報告や、裁判書類を偽造した弁護士を業務停止8カ月の懲戒処分としました。 懲戒処分を受けたのは、宮崎市清水にある井上法律事務所の井上大造弁護士37歳です。宮崎県弁護士会によりますと、井上弁護士は札幌弁護士会に所属中、2018年6月から2019年4月にかけて受けた4件の事件について提訴せずに処理を放置、依頼者に対しては「提訴した」と虚偽の報告を行っていました。
また他にも同じ所属事務所の弁護士の印鑑を無断で使用して訴状などを偽造していたということです。井上弁護士は、5月26日付けで業務停止8カ月の懲戒処分を受けています。 県弁護士会の永友郁子会長は「弁護士会としても極めて遺憾。会員弁護士への注意喚起をするとともに倫理意識向上に向け会をあげて取り組んでいく」とコメントしています。TV宮崎 https://news.yahoo.co.jp/articles/8bab44123d932ff0c9509ccaba1e6880648192ba
このnews報道どうみてもおかしなところがいくつかあり、当会で調査を致しました。
井上弁護士は札幌弁護士会に所属中、2018年6月から2019年4月にかけて受けた4件の事件について提訴せずに処理を放置、依頼者に対しては「提訴した」と虚偽の報告を行っていました。
札幌弁護士会に所属中2018年6月から2019年4月に受けた事件で事件放置を行った。そして処分されたのは登録換えをした宮崎県弁護士会、どうもおかしい??
弁護士は所属弁護士会を変更する場合(登録換え)は懲戒請求が綱紀委員会に付され審査中であれば登録換えはできません。
弁護士法第62条 (登録換等の請求の制限)
懲戒の手続に付された弁護士は、その手続が結了するまで登録換又は登録取消の請求をすることができない。
懲戒の結了とは所属弁護士会で議決が下され、日弁連に異議申立が出てそれも終了した時点までとなる。登録換え申請の提出書類には懲戒の結了書が必要です。
とすると宮崎に登録換えした、井上大造弁護士は札幌に所属していた時には懲戒の申立てがなかったということになります。
当会は日弁連広報誌「自由と正義」を2000年から所有しています。(年間購読料12000円(消費税別))
毎月弁護士の登録、取消、登録換え情報が掲載されています。
井上大造弁護士がいつ登録換えをしたのか2019年6月~2022年12月まで調査しました。
結果、登録換えはありませんでした。そんなことはありえないのだが・・・
それでは次に、登録取消情報と登録情報を2019年6月から2022年12月まで調査しました。
出てきました。
登録取消情報 自由と正義 2020年10月号
2020年7月14日 49385 井上大造 札幌 請求
井上弁護士の裁判書類偽造は2019年4月頃です。懲戒請求が2019年の夏から秋に出されたことでしょう。
懲戒処分から逃げるにはどうしたらよいか?彼が選択したのは、一旦弁護士を辞めることです。
懲戒請求が審査中であろうとなかろうと、弁護士が登録取消をするといえば弁護士会は引き止めることはできません。逆に厄介払いができて、懲戒請求者に対して、対象弁護士は弁護士を辞めました、当会とは一切関係ありません。お帰りください、といえるからです。
また懲戒が審査中でありながら登録取消を認めざるをえないのは、職業選択の自由、留めおかれた月の会費を弁護士会が払ってくれるのかです。
そして、井上弁護士は、ほとぼりが冷めたと思ったのでしょう。1年後、札幌からはるか遠い宮崎県弁護士会で登録をいたしました。
登録情報 自由と正義 2021年10月号
2021年7月1日 49385 井上大造 登録
これで、札幌弁護士会はうまく騙せた。宮崎にもうまく入れた。
札幌の懲戒請求者もわかりゃしないと井上大造弁護士は思ったのでしょう
ところが、札幌の被害者から懲戒請求が宮崎県弁護士会に申立てられた。日弁連弁護士検索で調べればすぐにわかる、なぜか??
過去、2000年頃は一旦、登録取消をして他の弁護士会に再度登録をすると、登録番号が新しくなりました。別人になることもできた?現在はどこで再登録しても初めてもらった登録番号は変更できません。