詐欺弁護士、二審も実刑 給付金不正受給の控訴棄却
 国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金などを不正に受給したとして、詐欺罪に問われた広島県東広島市の弁護士加島康介被告(48)の控訴審判決で、広島高裁(森浩史裁判長)は30日、懲役3年6月の実刑とした一審広島地裁判決を支持し、控訴を棄却した。  加島被告は、警視庁原宿署の接見室に持ち込んだスマートフォンで「ルフィ」と名乗り広域強盗事件を指示したとされる今村磨人容疑者(39)に外部の人物と通話させた疑いも持たれている。  森裁判長は判決理由で、被告は自ら虚偽の契約書を準備するなどしたとして、共謀した男=詐欺罪で有罪確定=と比べても「犯行を立案した首謀者で、中心的な立場にあった」と指摘。量刑不当を訴え、執行猶予付き判決を求めた弁護側の主張を退けた。  判決などによると2020~21年、共謀して持続化給付金と家賃支援給付金の計約1990万円を詐取した。
引用 時事 https://www.tokyo-np.co.jp/article/293226
弁護士自治を考える会

まさかの報道タイトルが「詐欺弁護士」!!

1審有罪判決で控訴し保釈されて東京でルフイの伝言役、もう除名処分を出されたらどうでしょうか、まさか法17条で弁護士資格取消で登録取消で何もしないのでしょうか?

当会会員に対する捜索についての会長談話 広島弁護士会 11月29日

広島弁護士会 会長 坂下 宗生

当会会員である加島康介弁護士が、本年2月、警視庁原宿警察署内の面会室において、特殊詐欺事件に絡む窃盗の被疑事実で逮捕、勾留中の被疑者と弁護士の立場を利用して面会し、当該被疑者とフィリピンにいた関係者をビデオ通話で会話させ、事件に関して証言しないよう約束させるなどして証拠隠滅を図ったとして、本年11月28日、弁護士事務所及び自宅の捜索を受けたとの報道に接しました。

当会は、当会会員が上記報道のとおり証拠隠滅の疑いをかけられていることについて、極めて深刻に受け止めています。

被疑事実の真偽につきましては今後の捜査または裁判の進展を待つことになりますが、仮に真実であるとすれば、弁護士と被疑者・被告人との間の秘密接見交通権の意義を蔑ろにしてこれを悪用する極めて悪質で看過し難い行為であるのみならず、弁護士に対する市民の信頼を著しく損ねるものであり、遺憾の極みというほかありません。

当会は、会員の不祥事防止に向けて、関係規程の整備や倫理研修の実施等様々な努力を重ねて参りましたが、にもかかわらず、このような由々しき事態が生じたことを極めて厳粛に受け止めています。

当会は、今後、加島弁護士に対して、弁護士会として綱紀懲戒手続に付することを視野に入れて厳正に対処するとともに、弁護士不祥事の根絶と弁護士に対する市民の信頼確保に向けて、改めて全力で取り組む決意です。

以上   広島弁護士会HP一覧へ

接見中、「ルフィ」に証拠隠滅させた疑い 弁護士事務所を家宅捜索 11月28日
 全国で相次いだ強盗事件で、「ルフィ」を名乗りフィリピンから指示したとして起訴された男に接見した弁護士が、男らが別の事件に関わったことをを隠させたとして、警視庁は28日、この弁護士の広島県東広島市内にある事務所などに証拠隠滅容疑で家宅捜索に入った。2月に男と警察署で接見した際、携帯電話で何者かと通話させ、口裏合わせをさせたという。
 捜査関係者への取材でわかった。弁護士は広島弁護士会に所属する加島康介被告(48)=詐欺罪で有罪判決を受け控訴中=、男は特殊詐欺グループ幹部の今村磨人(きよと)被告(39)=強盗致死罪などで起訴。  
今村被告は特殊詐欺事件を指示したとして2月7日、フィリピンから移送され、窃盗容疑で警視庁に逮捕された。加島弁護士は2月下旬ごろ、今村被告が勾留されていた警視庁原宿警察署を訪れ、署内で接見。自身の携帯電話を使い、透明な仕切り越しに何者かと通話させた。何者かは今村被告に、特殊詐欺事件の一部への関与について供述しないよう口止めしたという。  通話先は特殊詐欺グループの関係者とみられ、今村被告が関与した特殊詐欺事件に関わった疑いがあるという。接見の際は今村被告と加島弁護士だけで、署員らは立ち会っていなかった。  28日の家宅捜索には警視庁や広島、山口両県警の捜査員が参加し、東広島市にある加島弁護士の事務所や自宅に入った。  加島弁護士は2007年から広島弁護士会に所属。法テラスの法律相談料を不正請求したとして22年5月、業務停止1カ月の懲戒処分を受けた。  
加島弁護士は22年6月、新型コロナ対策の給付金を国からだまし取ったとして、広島県警に詐欺容疑で逮捕された。23年6月、約2千万円の給付金をだまし取ったとする詐欺罪で懲役3年6カ月の実刑判決を受け、控訴している。  今村被告は、特殊詐欺事件や各地で起きた強盗事件に関与したとして窃盗罪や強盗致死罪などで起訴されている。
引用 朝日https://www.asahi.com/articles/ASRCX36L3RCSUTIL02G.html
加島康介 登録番号35747 広島 東広島総合法律事務所
当会会員の刑事事件判決についての会長談話 6月27日
広島弁護士会 会長 坂下 宗生

6月27日、当会加島康介会員が、詐欺の罪で懲役3年6月の実刑判決を受けました。

判決で認定された事実は、会社経営者と共謀して、国に対して虚偽の申請を行い、国から支給される持続化給付金及び家賃支援給付金あわせて約1989万円あまりを騙し取ったというもので、弁護士に対する市民の信頼を著しく損ねるものであることは言うまでもなく、誠に遺憾というほかありません。

当会は、会員の不祥事防止に向けて、関係規程の整備や研修の実施等様々な努力を重ねて参りましたが、にもかかわらず、このような由々しき事態が生じたことを厳粛に受け止めております。

本判決を受けて、当会は、弁護士不祥事の根絶と弁護士に対する市民の信頼確保のため、さらに全力で取り組む決意です。

https://jlfmt.com/2022/01/25/54873/