日本弁護士連合会の元副会長ら弁護士2人に業務停止の懲戒処分 福岡県弁護士会

顧問弁護士を務める会社で権限がないのに代理行為を行ったなどとして福岡県弁護士会は、19日、日本弁護士連合会の元副会長ら弁護士2人を業務停止の懲戒処分にしました。 業務停止1年6か月の懲戒処分を受けたのは、元福岡県弁護士会の会長で日本弁護士連合会の副会長も務めたこともある木上勝征弁護士です。

福岡県弁護士会によりますと、木上弁護士は顧問を務めていた会社で、病気によって代表者の意思が確認できない状態だったにも関わらず、成年後見人の選定などの適切な対応をせず、2014年から5年間にわたって権限がないまま代理行為を行ったなどとされています。

また民事訴訟で、裁判所から命じられた訴状の補正をせずに被告側に送ったなどとして、後藤景子弁護士が業務停止2か月の懲戒処分を受けています。

弁護士自治を考える会
既にホムページなどを削除しています。事前に用意していたのでしょう
木上勝征弁護士 登録番号11150 木上法律事務所 福岡市中央区大名2-2-26 
業務停止 2024年03月18日 ~ 2025年09月17日
木上法律事務所設立. 平成3年4月~平成4年3月, 福岡県弁護士会会長. 平成4年4月~平成5年3月, 日弁連副会長、九弁連理事長.
FNN

福岡県弁護士会は、弁護士の職務基本規定に違反した行為をしたとして、県弁護士会の元会長について、業務停止1年6カ月の懲戒処分にしたと発表しました。

県弁護士会から18日付けで業務停止1年6カ月の懲戒処分を受けたのは、福岡市に事務所がある木上勝征弁護士です。

会によりますと、木上弁護士は、顧問弁護士を務めていた会社の代表者が重度の障害で意思疎通ができない中、権限がないのに代理行為を行ったほか、預かり金2000万円や印鑑などの返還要請があったにも関わらず、一定期間返還しなかったなどとされています。

木上弁護士は、かつて福岡県弁護士会の会長を務めていて、会長を務めた弁護士が懲戒処分を受けるのは初めてです。

木上弁護士は会に対し、「争うつもりはない。今月末頃をめどに弁護士登録を取り消し、引退する」と話しているということです。

テレビ西日本テレビ西日本
後藤景子弁護士 登録番号30734 弁護士法人女性総合法律事務所ラレーヌビクトリア 北九州市小倉北区原町2-1-6
業務停止 2024年03月19日 ~ 2024年05月18日