世の中では「無期懲役」になっても15年くらい刑務所でまじめにお努めしていたらシャバに出てこれるという方もいますが
「自由と正義」2008年12月号に「無期懲役刑」に関するデータが公開されました。抜粋になりますが興味深いものがあります
お時間ある方はご覧ください(写真は法務省)
「自由と正義」2008年12月号に「無期懲役刑」に関するデータが公開されました。抜粋になりますが興味深いものがあります
お時間ある方はご覧ください(写真は法務省)
【無期懲役と仮釈放制度のデータ】
(1) 【無期懲役になる検挙人数】
殺人 強盗致死 合計
1972年 2188 48 2236
↓
1982年 1768 42 1810
↓
2000年 1416 109 1525
↓
2006年 1241 83 1324
殺人 強盗致死 合計
1972年 2188 48 2236
↓
1982年 1768 42 1810
↓
2000年 1416 109 1525
↓
2006年 1241 83 1324
(2) 【第1審による無期懲役刑の言い渡し】
殺人 強盗致死 他 総数
1977年 15 34 2 51
↓
1992年 14 19 1 34
↓
2000年 20 47 6 88
↓
2006年 26 71 2 99
1977年 15 34 2 51
↓
1992年 14 19 1 34
↓
2000年 20 47 6 88
↓
2006年 26 71 2 99
(3) 【無期懲役刑の新受刑者数】
男 女 合計
1975年 37 2 39
↓
1985年 35 4 39
↓
2000年 58 2 60
↓
2007年 79 10 89
1975年 37 2 39
↓
1985年 35 4 39
↓
2000年 58 2 60
↓
2007年 79 10 89
(4) 【無期懲役受刑者の年末在所者数】
男 女 総数
1975年 833 13 846
↓
1985年 737 21 758
↓
2000年 1014 33 1097
↓
2007年 1584 86 1670
1975年 833 13 846
↓
1985年 737 21 758
↓
2000年 1014 33 1097
↓
2007年 1584 86 1670
(5) 【無期懲役者の仮釈放と受刑在所期間】
年 仮釈放者数 14年以下 15~20年以下 20年超
1983年 46 11 23 4
1993年 17 1 13 3
2000年 7 0 0 7
2007年 3 0 0 3
(6) 【無期懲役者の実態】
平成5年 10年 15年 19年(2007年)
新受刑者 27 46 114 89
年度末 883 968 1152 1670
仮釈放者 17 15 14 3
平均在所期間 217月 250月 280月 382月
新受刑者 27 46 114 89
年度末 883 968 1152 1670
仮釈放者 17 15 14 3
平均在所期間 217月 250月 280月 382月
(7) 【年度末受刑者数】
平成5年 15年 19年
在所人数 45,525 69,502 79,809
在所人数 45,525 69,502 79,809
(8) 【2008年無期懲役執行済刑期】
25年~30 30~35 35~40 45~50 50~55 55年以上
執行人数 105 41 8 10 5 1
執行人数 105 41 8 10 5 1
無期懲役者の仮釈放者数と受刑在所期間
1983年(昭和58年)総数46 14年以下11 15年以下8 16年以下8 18年以下4 19年以下3 20年超4 在所平均16年
↓
2000年(平成12年)総数7 20年超 7 在所平均21年2月
↓
2007年(平成19年)総数3 20年超 3 在所平均31年10月
(1998年から2007年のうち120人が獄死している)
無期懲役になっても15年程度まじめにお勤めしていたらシャバに出てこれるというのはもう過去の事です。
1995年以降は在所期間20年 2004年以降は在所期間25年 2007年は在所期間30年、1975年には105人もいた仮釈放者が2006年3人、2007年も3人となりました。在所期間は30年を超えています。1998年から2007年のうち120人が獄死している。
30年経って出てきても身元を保証する家族がいないとか受け入れてくれる場所もないというのが実情ではないかとレポートしています。今回の日弁連の無期懲役に関するレポートはここまで長く刑を執行されているだから死刑は不要であると日弁連は主張したいようです、そして仮釈放制度があるのだからもっと機能させよつまり無期懲役者の仮釈放者をもっと増やすべきということのようです
詳細データは日弁連広報誌2008年12月号に掲載されています。