弁護士自治を考える会

弁護士の懲戒処分を公開しています。日弁連広報誌「自由と正義」2011年10月号に掲載された弁護士の懲戒処分の公告・東京弁護士会・片山和英弁護士の懲戒処分の要旨

処分理由 債務整理事件で事務職に法律業務をさせた

懲 戒 処 分 の 公 告

 東京弁護士会がなした懲戒の処分について、同会から以下のとおり通知を受けたので、懲戒処分の公告及び公表等に関する規程第3条第1号の規定により公告する。          記

1 処分を受けた弁護士氏名 片山和英

登録番号 10054

事務所 東京都豊島区西池袋1  西池袋法律会計事務所  

2 懲戒の種別    業務停止1

3 処分の理由の要旨

(1)被懲戒者は弁護士法人の唯一の社員であったところ、弁護士法人が2009121日にAから受任した任意整理事件について委任契約締結前及び締結後のいずれにおいてもAと面談及び事情聴取を一切行わず、Aとの対応を専ら弁護士法人の事務職員に行わせた

(2)被懲戒者はAからの依頼が、弁護士法第72条に違反することが疑われるBからの事件紹介によるものであって、受任にあたりBの同条違反の疑いの有無及び紹介の手続について事務職員かた事情を聴取するなど調査をすべきであったが、これを怠った
(3)被懲戒者の上記行為は弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。被懲戒者はこれまでも所属弁護士会から懲戒処分を受けていることを勘案し業務停止1年とする。
4 処分の効力を生じた年月日 201176日 201110月1日   日本弁護士連合会
弁護士氏名:片山和英
登録番号
10054
所属弁護士会
東京
法律事務所名
懲戒種別
業務停止1年
懲戒年度
20002
処分理由の要旨
多重債務債務処理で斡旋屋から紹介を受け事務員に処理させる
業務停止1年(1999年12月13日処分発効)【処分理由の要旨】
 片山弁護士は、1996年夏ころから、弁護士でないAがAの資金、Aの支配下にある人員及びAの関係する紹介ルートを用いて多重債務者の債務整理事件を手掛けるに当たり、Aから毎月50万円を受領する約束で自己の名儀を利用させた。