判決文偽造の弁護士を除名 資格喪失へ
毎日新聞 2016年4月26日
大阪弁護士会は26日、民事訴訟を起こしたように判決文を偽造したとして有印公文書偽造・同行使罪で起訴された弁護士、白井裕之被告(59)=公判中=を除名の懲戒処分にした。白井被告は弁護士資格を失う。
弁護士会によると、白井被告は2013年12月〜昨年2月、判決文など計4通を偽造。依頼人の建設会社の社長にファクス送信し、裁判を起こしたように装った。
弁護士会は弁護士として「品位を失うべき非行」に当たると判断し、最も重い処分にしたという。青木佳史副会長は記者会見し、「司法の根幹を揺るがす行為で遺憾。再発防止に努めたい」と話した。
白井被告は公判で、別の依頼人の預かり金を着服した業務上横領罪にも問われている。
弁護士自治を考える会
ようやく除名処分になりました。
大阪弁護士会は逮捕、起訴、求刑とみてきてやっと除名処分が出ました。
これが他の弁護士会であれば、(第一東京等)有罪判決を受けて自動的に資格が無くなり懲戒処分を出さなくても弁護士ではなくなる方を選ぶのですが、判決時点で現役弁護士とマスコミに書かれるよりも今のうちに処分しておこうという流れだと思います。
大阪弁護士会所属弁護士の除名処分は通算7人目となりました。
ところで大阪にはもうひとり除名処分相当の弁護士がおりましたが、こちらはどうしたことでしょうか?本日も現役ですが・・・・
大阪弁護士会は有罪判決が出るまで処分を出さなかったのです。
まさか大阪弁護士会は無罪だと信じていたわけでは?、この先控訴して有罪が確定するまで現役を続けさせるのでしょうか。過去に最高裁判決前まで処分を出さなかった大阪弁護士会です。まもなく分かります。
人によって対応が変わるということかもです。
5億円着服・詐欺で弁護士に懲役11年判決 大阪地裁
引用サンケイ
顧客からの預かり金など約5億円を着服、詐取したとして、業務上横領や詐欺などの罪に問われた大阪弁護士会の弁護士久保田昇被告(63)に、大阪地裁(村越一浩裁判長)は28日、懲役11年の判決を言い渡した。検察側の求刑は懲役13年。
久保田被告は昨年8月の初公判で、起訴内容を「間違いありません」と認めていた。
起訴状によると、久保田被告は平成21年~同27年、顧問先だった大阪府内や新潟市内の建設会社からの預かり金や、依頼人の女性に渡すべき交通事故の賠償金を着服。不動産の交渉を依頼してきた幼稚園の園長から購入代金名目で金を詐取したとしている
久保田昇弁護士(大阪)まだ現役の弁護士です。4月26日現在
白井裕之弁護士の起訴の時の報道
判決文偽造59歳弁護士を起訴 大阪地検、横領罪でも
毎日新聞 2015年10月19日(月)
大阪地検特捜部は19日、民事裁判を起こしたように装って判決文1通を偽造したとして逮捕した大阪弁護士会所属の弁護士、白井裕之容疑者(59)=住所不定=を、判決文など計5通についての有印公文書偽造・同行使罪と、顧客からの預かり金約2800万円の業務上横領罪で起訴した。認否は明らかにしていない。
起訴状によると、白井被告は2013年10月から今年3月にかけ、大阪市北区の自分の法律事務所で、パソコンを使って大阪地裁や大阪高裁の判決文、決定書など計5通を偽造。訴訟を起こすように依頼されていた顧問先の建設会社社長に渡したとされる。
また、別の顧客から委任された相続財産の処分を巡る業務をしていた14年4月から今年5月にかけ、不動産の売却代金として被告名義の口座に振り込まれた約2901万円のうち約2806万円を、33回にわたって引き出して着服したとされる。
捜査関係者によると、着服した金は滞納していた税金の支払いなどに充てたという。
起訴状によると、白井被告は2013年10月から今年3月にかけ、大阪市北区の自分の法律事務所で、パソコンを使って大阪地裁や大阪高裁の判決文、決定書など計5通を偽造。訴訟を起こすように依頼されていた顧問先の建設会社社長に渡したとされる。
また、別の顧客から委任された相続財産の処分を巡る業務をしていた14年4月から今年5月にかけ、不動産の売却代金として被告名義の口座に振り込まれた約2901万円のうち約2806万円を、33回にわたって引き出して着服したとされる。
捜査関係者によると、着服した金は滞納していた税金の支払いなどに充てたという。