「暴言・心ない発言」弁護士懲戒処分例から、暴言の分類・弁護士はどのような時に暴言・名誉毀損・民族差別発言をするのか？懲戒処分のほとんどが戒告です。弁護士の暴言・誹謗中傷発言の分類しておきます。
（１） 相手方当事者 （２） 相手方代理人 （３） 裁判官
①型 事件の相手方当時者に対し直接に暴言
依頼者からみれば、ここまでやっていただいてありがとうと言いたいですが、言われたほうは、まさか弁護士がこんな発言をするのかと驚きでしょう。突然、いわれる場合や電話が多く、証拠の取得が難しい。
１、「お前もがめついのお」「うるせえ～な」「このババアがさ」 二弁 戒告 2012年
２、「馬鹿、お前はな、女だと思って甘くみていればいい気になりやがって」他脅迫的な言葉、卑猥な言葉を発した。二弁 業務停止10月 1997年
３、「1週間以内に指定された口座に180万円振り込まないと集金のきびしい人にさいけん（まま）を売ります」と名刺の裏に書いて玄関においた。沖縄 戒告 平成11年
４、「ふざけんな、コラー」「しみったれたこと言ってんじゃないよ、まったく」「ガキじゃねーんだから」と相手方に電話、 茨城 戒告 2019年
５、「これにサインしなければ、あとはどうなるかわからない」「兄の事件がどうなってもよいのか」 二弁 業務停止1年6月 平成9年
６、法律相談で「自宅の鍵を全部替えて実父を締め出す方法、自宅を売却する方法などあると回答した上、実父を殺してしまう方法があるがリスクがある」 二弁 戒告 2011年
７、「懲戒の申立てをしたって、一体何を考えているんだ。そんなもん受理されるはずもないが、直ぐに取り下げてこい」電話で怒鳴った。 富山 戒告2000年
８、「金を返さないで逃げる奴ら」「大陸の人はしたたかだから」「どうせこんな連中は儒教だから我々とは違うんだから」法テラスで怒鳴った。 東京 戒告 2009年
９、「ふざけんなコラー」「わきまえろ」「しみったれたことを言ってんじゃないよまったく」「ガキじゃねえんだから警察に伺いをたてろっていうの」と電話 東京 戒告 2019年
②型 法廷で相手方当事者へ暴言
１、「被告は同和地区に住んでいるのではないか」 被告への質問 岡山 戒告 平成8年
２、「あんたらは陪堂（ほいと）じゃけんのう」陪堂は乞食） 広島 戒告 平成9年
③型 準備書面、書面で通知
１、「土下座して謝罪せよ」「鉄拳2発の体罰を受けよ」書面を送付 二弁 戒告 平成11年
２、「戸籍簿を極度に汚濁した」「低級劣悪な人間性の所産たる観念」「非人間的所業」と通知した。 埼玉 戒告 平成12年
３、セクハラの被害者に対し「美人局による恐喝行為」 二弁 戒告 2009年
４、「その半生は奇行と犯罪に埋め尽くされてきた、「詐欺犯」常軌を逸した虚言癖と極悪非道を地でいく暴虐に翻弄された」 仙台 戒告 2008年
５、強姦事件で弁護士が女性の名前を3度口走り、「どうやら性格的な不法行為者らしい」「既婚の男性を目標とし既婚の者を操り家庭に波風を立たせるのが好みであり」「毒牙にかかり」と準備書面等に記述した。 兵庫 戒告 2010年
６、「示談に応じるのか地獄に堕ちるのか」「悪者はあらゆる手段を使ってこの世から抹殺します。時は金なり、アーメン」 東京 業務停止6月 2007年
７、「最低で筋の悪い依頼者」準備書面に記載 大阪 業務停止2月 2011年
８、「不浄者ども」「低級劣悪な人間性の所産たる観念」「非人間的所業」 埼玉 戒告 平成12年
９、「医師としての良心の欠片も見いだせない、吐き気を催すほどの醜態」「ヤミ金顔負け」「必殺仕置きしなければならない」 宮崎 戒告 2012年
10、「美人局による恐喝行為」セクハラを受けた人に対し 二弁 戒告 2009年
11、「その半生は奇行と犯罪に埋め尽くされていた」「詐欺犯」「常軌を逸した虚言癖と極悪非道を地で行く暴虐に翻弄された」 仙台 戒告 2008年
12 「最低で筋の悪い依頼者」離婚事件 大阪 業務停止2月 2011年
13 「ありもしない薬あるいは違法薬物を点滴して亡Cを命の恩人とまでいわしめ死の間際に金をだまし取った兇徒、それがAとBである」 横浜 戒告 2010年
14 「まさに人非人ということしかない」「まさに覚醒剤を使用している」「他人の配偶者と不倫関係にある」 東京 戒告 2007年
15 「対象弁護士を叩き潰すという作戦に出た」「懲戒請求者の懲戒請求は本件離婚訴訟を有利にする方便として使われている」「常識人の判断ではない」「笑止の沙汰ではないか」 第一東京 戒告 2005年
16 「詠み人知らず」と記載した差出人不明の文書を３回送付 沖縄 戒告 2011年
17、「罪の意識が微塵もなく尊法心が完全に欠如しており規範精神が全く鈍痲している恐ろしい犯罪者集団であるといっても過言ではない」 京都 戒告 2016年
18 「最悪あんたは逮捕され留置場」「子どもからはお前なんか親じゃない」メールで 愛知 戒告 2018年
2022年
19 「貴君は全くの下劣な男である」「貴君は救いようのない支離滅裂な男である」懲戒請求者に対してのメール、懲戒請求者に50万円借用を申し入れた
東京。業務停止1月
１ 「破産者の操り人形に成り下がり」「非弁整理屋がかんでいるのであろう明らかに犯罪行為である」「申立代理人としてほとんど何も仕事をしていない」
大阪 戒告 2009年
２、「被害者を食い物にした卑劣極まる弁護士の犯罪である」「ペテン師や事件屋の手口そのものであ。」 東京 戒告 2012年
３、「ふざけるな馬鹿」 二弁 戒告 2005年
４、「いわゆる暴力団あるいはアウトローのやる行為」 神奈川 戒告 2006年
５、「あまり、つまらないことはしないほうがいいよ」「あたりまえだ、君の無知には驚くよ」東京 戒告 2000年
６、「弁護士の発言とは思えない」「人間感覚がないのではないか」「嘘も百篇つけばホントになる」「自分のやることは全て正しいが反対派のやることは同じ行為でも間違いであると言っているに等しく正気とは思えません。 新潟 戒告 2018年
７、「ことさら紛争を煽り自らの商売にしている」「お金のためなら事件を煽りなんでもする」京都 戒告 2017年
８、「読む方が恥ずかしくなる主張だ、こんなことを準備書面に書いて陳述することに抵抗感はないのだろうか」 兵庫 戒告 2017年
９、「馬鹿な裁判官だったら騙せると思ったのであろうか」「速やかに法廷に出廷してこい」 東京 戒告 2018年
10、辞めた弁護士に「破産宣告を申告する」「弁護士生命を断たれるに等しい」 二弁 戒告 2018年
11、「この手の弁護士は交渉時に独自の理論を強弁して話せば話すほど混乱を極めるタイプである」「ほんなら表に出て話をするか」 兵庫 戒告 2018年
12、「弁護士としての倫理観が欠如している」「ヒステリー気味な言動が見られる」 神奈川 戒告 2013年
13、「徹底的にずるい奴」「根性が悪い」「耳が悪いなら弁護士を辞めなさい」 金沢 戒告 2015年
A 懲戒請求書に弁護士を誹謗中傷
１ 東弁会長、綱紀委員長他86名に対し「クロカミ」「ハゲ」「シラガ」「うっちー」と表記、事務員に「お前は俺の会費で給料を貰っているのだから俺のいう事を聞け、」「お前は弁護士会の寄生虫だ」「懲戒免職にして首にしてやる」「損害賠償をするから退職金はないと思え」 東京 業務停止6月2002年
B 酒に酔って暴言
１．日弁連総会の観光旅行で一人ではしゃぎ同乗の弁護士に対し「殺してやる」「生きて帰れると思うな」「偉そうに、テメーはなんだ、旅館の部屋から突き落とされて死ぬことだってある。俺が手をくださなくても暴力団の者を知っている。安心して東京に帰れると思うな 二弁 戒告 平成8年
２、飲酒で呂律がまわらない状況で裁判官が和解を歓試したわけでもなく大声で「示談なんかしません」大声で結審を求め裁判官に対し「裁判官は若年で判断ができない」被告代理人に対しお前は俺の後輩だろう、後輩のくせにデカい顔するな」と怒鳴りつけた。長野 戒告 1998年
１、「トンチンカン」「まぬけ」東京 戒告 2018年
２、「ヤクザのような語調」「転勤を控えての粗雑処理」「エッセイのごとく自分自身の個人的な感想を書くのは裁判官失格である」 金沢 戒告 2019年
３、「この裁判官は神聖な法廷でいつも権力側に媚びるように零細下民を笑っている」「邪心を抱きながら顔だけはスマイルは恐ろしき悪鬼の姿に映る」 「裁判官と書記官が共謀して調書を改ざんした」 金沢 業務停止1月 2019年
「弁護士自治を考える会」
追加の処分があれば更新していきます。ここでも二弁の品の悪さが際立ちます。
当会では棄却された議決書を募集しています。
その中で「心ない弁護士の発言・暴言」に対し懲戒請求を申立てしたが棄却されたという議決書があれば当会までお送り下さい。
