『汚 名』 弁護士の娘が、弁護士のせいで刑務所に行きました。佐藤菜穂子著 
司法改革で大量に合格した新司法試験の弁護士の質の低下
・女子刑務所の中の生活(現代社会の病理、貧困と福祉高齢化社会
・刑務所の中で過ごすリアルな受刑者の姿とは?
《著者略歴》佐藤菜穂子 1976年生まれ、福岡県出身 九州大学卒 名誉毀損罪と脅迫罪で前科3犯となる
【 汚 名 】 ~弁護士の娘が弁護士のせいで刑務所に行きました 2022年4月9日
アメージング出版 1705円(税含)
https://www.amazon.co.jp/dp/4910782036/
https://books.rakuten.co.jp/rb/17114875/
「著者が、投稿者、被告人、服役囚の実録本」

中学生時代に男子からイジメに会った少女が成人になり、偶然過去にイジメられた相手と出会った。”2ちゃんねる”に当時のイジメの真実の投稿を行ったが、逆に相手から『事実無根』であると名誉毀損を訴えられて損害賠償、逮捕、そして女子刑務所に入った転落の人生・・・

 現在、名誉毀損罪、侮辱罪の厳罰化の傾向に拍車がかかり、SNSでの投稿が事実無根の誹謗中傷とされて訴訟になるケースも多くある、

なぜわかってくれないの、なぜ私が被告になるのと悔やんでも遅い

・・・・いつかあなたも・・・・

 女子刑務所の実態は女性が服役囚とならなければ知り得ない、あるあるネタも満載の一冊。

 文中のイジメた相手の代理人弁護士と彼女が依頼した弁護士(いずれも福岡県弁護士会所属)の氏名は実名で掲載されています。

 弁護士のせいと彼女は述べていますが、

弁護士とは

相手方の弁護士のせいなのか、自分が依頼した弁護士のせいなのか

もちろん、一番は自分のせいという十分にわかっています。

しかし法に無知、裁判制度や無知な人間はどこにでもいます。ここまでやれば危ない、ここで止めるべきと導くのも弁護士の仕事ではないでしょうか

この本がまたまた名誉毀損になるかもしれません、それでも何かを訴えたかった。聞いて欲しかった。

筆者は覚悟の上で、この本を刊行したのでしょう。