弁護士非行懲戒専門ブログです
2010年8月 日弁連広報誌「自由と正義」に掲載された
弁護士懲戒処分要旨
長野県弁護士会の上條剛弁護士の懲戒処分の要旨 
長野県では県の監査まで務められ左翼系弁護士でも有名な方ですまた欠陥住宅問題でも有名な弁護士なのですが!
 
 
  
「弁護士職務基本規定」
(正当な利益の実現)
第二十一条
弁護士は、良心に従い、依頼者の権利及び正当な利益を実現するように努める。
(依頼者の意思の尊重)
第二十二条
弁護士は、委任の趣旨に関する依頼者の意思を尊重して職務を行うのとする。

     懲 戒 処 分 の 公 告

長野県弁護士会がなした懲戒の処分について、同会から以下の通り通知を
受けたので懲戒処分の公告及び公表に関する規定第3条第1号の規定に
より公告する
                 記
1 懲戒を受けた弁護士
氏名 上條 剛 登録番号   19477  長野県弁護士会
事務所 松本市蟻ケ崎
                上條剛法律事務所
2 懲戒の種別     戒 告
3 処分の理由の要旨
被懲戒者は懲戒請求者から建築瑕疵等に基づく、損害賠償請求事件の委任を受け2005516A株式会社に対し請求元本を6000万円余とする損害賠償請求訴訟を提起した上記訴訟係属中の200758日懲戒請求者とA社との間でA社が懲戒請求者に対し上記請求元本全額を同月9日に支払うことなどを内容とする和解が成立し被懲戒者はこれに立ち会ったが同月10日被懲戒者は懲戒請求者から電話で上記和解の内容が被懲戒者の関係者Bらの意向に
添わず同人から強く叱責されたとの報告を受けた。
そこで被懲戒者はBに対して謝罪したが同人から相当厳しい口調で今後の協力は難しくなるなどと言われた
被懲戒者はBらとの人間関係を失うかもしれないと危惧し2007511懲戒請求者に頻繁に架電して被懲戒者が窮地に陥っている状況等説明し弁護士を辞めなければならないなどと自己が極めて差し迫った状況下に
あることを訴えたうえ懲戒請求者に対し既に同人がA社から受領している和解金を早急に返還するよう要請した
この要請に従い懲戒請求者は同日和解金の返還措置をとった
被懲戒者の上記行為は弁護士基本規定第21条及び第22条第2項に違反し弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に
該当する
 4 処分の効力の生じた日2010年4月16日
2010年8月1日  日本弁護士連合会
 

 
欠陥住宅全国ネット
 

 

長野大会と甲信越ネットの活動報告
甲信越ネット事務局長 上條 剛(長野・弁護士)
1 昨年11月29・30日の両日にわたり長野市で第16回全国大会が開催されました。全国から大勢の皆さまにご来場いただき熱心な討論がなされたことが思い起こされます。この紙面をお借りして、遠路はるばる長野の地までお越しいただいた全国の皆さまに感謝申し上げます。なお、大会参加人数は128名でした。

2 大会は当初予定されていた開催要領のとおりに進行し、全ての課題を滞りなく終えて無事閉幕となりました。簡単ではありますが、少しだけ振り返ってみることにします。
1日目は吉岡和弘幹事長の基調報告に引き続き、
「欠陥住宅被害の根絶と建築士の役割~これからの建築士はどうあるべきか」のテーマでパネルディスカッションがおこなわれました。パネリストにはトム亀井氏(元カリフォルニア州構造エンジニヤ協会副会長)・小倉善明氏(JIA副会長)・宮本忠長氏(日本建築士会連合会会長)・加藤哲夫氏(千代田区役所建築指導課)が就かれ、吉岡幹事長がコーディネーターを務められました。4名のパネリストからは建築士の制度や実態が説明され、今の建築士制度は欠陥住宅が作り出されることに有効に機能せず、大部分の建築士が本来の役割を果たしていないことが明らかになりました。続いて最高裁判所平成15年10月10日判決の意義が解説され、その後、松本克美立命館大学法学部教授から、欠陥住宅による損害賠償額から居住利益や建物減価を控除することを認める損害調整論や慰謝料否定論についての講演がなされました。
2日目は、良質な大工の養成について(大森健司建築士)、勝つためのシックハウス訴状作成法(中島宏治弁護士)、勝つための鑑定書づくり(木津田秀雄建築士)と実践的な報告がされ、その後河合敏男弁護士と田中厚弁護士から勝訴判決・勝利和解の報告がなされました。各報告者の皆さまには大変にご苦労さまでした。

3 全国大会に先立ち欠陥住宅甲信越ネットの設立総会が会場の別室で開かれました。甲信越ネットの活動エリアは山梨県・長野県・新潟県の三県で、

会員は今のところ28名です。28名の内訳は、研究者1名、弁護士16名、建築士9名、一般2名で、地域的に見ると、山梨県2名、長野県20名、新潟県6名となっています。しかし、甲信越地方といっても面積的
には相当広い上に地域的に離ればなれなので28名の会員数では全く
足りず十分な活動ができません。また、三県の会員数にアンバランスが
あり、これを解消することも重要な課題となっています。甲信越地域にお住まいがあり欠陥住宅に関心のある弁護士、建築士その他の方をご存知でしたら是非ともご紹介ください。

4 1月24日には長野県弁護士会館で甲信越ネットの拡大幹事会を開催し、15名の会員が集まりました。そこでは次のとおり決まりました。なお、三県が離れているので頻繁に会議をすることができないことが大きな悩みです。
① 甲信越ネットのホームページを開設することになり、渡辺建築士に検討をしていただくことにしました。ホームページから相談のアクセスができるようにしたいと思います。
② ホームページとは別に三県の各地に相談受付窓口を設けることに

しました。
甲信越ネットには専用電話がないので、当面は法律事務所の電話を窓口にし、山梨は小笠原弁護士、長野は山崎泰正弁護士と上條、新潟は金子弁護士が窓口となることにしました。
③ 相談者の相談ルートを確立することを検討しました。
④ 学習会を開催することにしました。ネットを立ち上げたとしても、
弁護士も建築士も欠陥住宅への対処法に十分精通しているとは言えないのが残念ながら実情です。欠陥住宅の問題に取組む以上、住宅の何たるかを知らなければ役に立ちません。そこで、会内の学習会を旺盛にやろうということになりました。予定は4月10・11日の両日を予定し、一晩泊まりで信州安曇野の温泉で甲信越ネットの総会を兼ねて開催することにしたものです(ただし、この報告が出るころには終わっていることでしょう)。
学習会の内容としては、裁判の規範となっている公庫仕様書をテキストにして、建物がどのようにつくられているのか、標準的な工法はどのようなものであるか、典型的な欠陥としてはどのようなパターンがあるか、どの程度のものが欠陥・瑕疵と言いうるかなどを建築士から講義していただき、ディスカッションすることにしました。仕様書としては、建物が多いと認められる木造在来工法に関するものを取り上げようと考えています。また、学習会会場の近所に手頃な建築中の建物があれば、その現場まで赴いて構造見学会をすれば理解に資するとも考えて対象を物色中です。
⑤ 総会は学習会とセットで、一泊二日で開催することにしました。今のところ参加予定者は13名となっています。総会前の3月17日に幹事会と懇親会を長野市で開きます。
⑥ 欠陥住宅とシックハウスの相談について具体的な対応が始まっています。会員による集団の英知で取組みたいと考えています。
⑦ 大村代表幹事が主宰している市民講座「第9回家族の命と暮らしを守る住まいセミナー~シックスクールから子どもを守るための基礎知識」の協賛団体となることが承認されました。

5 全国大会を契機にして甲信越ネットが誕生しましたが、生まれたてのホヤホヤです。先駆的なネットに学びながら活動を充実化していくつもりですので、よろしくお願いいたします。 

(欠陥住宅全国ネット機関紙「ふぉあ・すまいる」
第11号〔2004年4月28日発行〕より)