イメージ 1
 
判決情報
事件番号
平成19()27
事件名
業務上横領被告事件
裁判所
大阪地方裁判所 第13刑事部
裁判年月日
平成2037
判示事項の要旨
大阪弁護士会所属の弁護士である被告人が,顧客からの預り金合計3億7200万円あまりを横領したという業務上横領被告事件につき,被告人が,もとの顧客から,約6年の長きに渡り恐喝の被害を受けたことなどの事情をふまえ,懲役9年が言い渡された事例
 
 

判決書(全文)

 あの尼崎事件の角田美代子被告の実弟月岡靖憲元被告の事件です
大阪弁護士会の富田康正元弁護士から3億7200万円脅し取ったという事件です。
3ページからの量刑の理由からこの恐喝をした月岡元被告(懲役14年)のすごさが
わかります。被告弁護士の妻も自殺未遂まで追い込んだと判決文にあります。
 
S(月岡)は被告人(弁護士)に紹介したTが被告人のまとめた和解金を支払うことができなかったことから支払いを免れようと因縁をつけたところ意外にも被告人が和解金の支払いを肩代わりしたため被告人から金を脅し取ることにしTを利用して無理やり手形を裏書きさせたり借用書を書かせたり深夜に山中の寺院駐車場に連れ出して金の支払いを圧力を加えて迫ったり、一方被告人には自分が味方であるかのように巧妙に信じ込ませ・・・・・
 
(月岡靖憲元被告の判決時の新聞記事)

金融屋が刺しに行く弁護士から3億円恐喝、男に懲役14年

弁護士から6年間で3億円脅し取った男に懲役14年
2008815日の朝日

 弁護士から3億円余りを脅し取ったなどとして、恐喝と詐欺の罪に問われた自称医療機器販売業、月岡靖憲被告(55)=兵庫県西宮市=に対し、大阪地裁は15日、求刑通り懲役14年の判決を言い渡した。笹野明義裁判長は「6年間、ありとあらゆる陰湿な脅迫行為を尽くした犯行は常軌を逸しており、悪質極まりない。被害は単純に金額では表せない」と述べた。

 判決によると、月岡被告は00~06年、知人男性の債務処理を請け負った大阪弁護士会所属の弁護士富田康正被告(59)=業務上横領の罪で実刑判決を受け、控訴中=に「処理に不手際があった」などと言いがかりをつけ、弁護士の事務所にファクスを送りつけるなどして414回にわたり計約3億1200万円を脅し取った。富田弁護士は依頼者7人から預かった遺産や保険金計3億7200万円を着服し、月岡被告に渡す金に充てたとして、大阪地裁で懲役9年の判決を受けた