弁護士懲戒処分研究 「事件放置の分類」
弁護士の懲戒処分を公開し研究しています。
現在弁護士の登録人数は約35000人(平成265月現在)です。懲戒処分件数は年間約100件に迫ろうとしています。毎年懲戒処分者が増えていますが今どき懲戒処分者が右肩上がりの業界はありません。処分内容はどのようなものか、相続事件での双方代理・利益相反行為・遺言執行者でありながら不公平な事件処理。非弁提携・報酬が高い等々、中でも一番多いのが「事件放置」です。一口に「事件放置」といってもいろいろあります。
懲戒処分の要旨から事件放置について10の型に分類をしてみました。
事件放置の懲戒処分は戒告です。おカネの問題や裁判所が絡んだ事件で
業務停止が付くときがあります。
「事件放置の分類」
   1型 【単純ミス型】
正月休み・GWの休み期間を忘れて控訴期間を徒過してしまったもの。
すべて戒告処分。この種は二度と処分されることはありません。
    2型【病気型】
弁護士が病気になってやむなく事件放置になったもの。身体のケガや病気は仕事ができません。仕方がないかもしれません。問題は心の病の方です。表から見てもわからず治療を受けているのかも分かりません。事件を受けて放置し処分され、しばらく休養し、また心の病が再発し事件放置の繰り返し。弁護士会も弁護士の心の病気を知っているが何も対処しないため被害者が増える。京都で3回目でようやく退会処分を出したこともある。多くの被害者が出てようやく弁護士会が動くのです。また高齢の弁護士にも注意が必要です。高齢と病気持ちと精神的に病んでいそうな弁護士には依頼しないことが肝心です。
  3型【能力以上受任型】
自分の事件処理能力以上に事件を受任する。自分の事務所をもったばかりの弁護士が無理をして受任してしまう。依頼人に「今やってます」と虚偽の報告をする。裁判をやってもいないのに虚偽の報告をして和解金を立て換えて支払い自転車操業になり多額の横領になったケースもある(大阪)先の見えない弁護士業界稼げる時には稼ごうと無理に受任して放置するケース。若手の弁護士が多い、一人の受任事件は20件から30件が限度ではないかという弁護士もいる(過払い除く)
 
  4型【非弁提携・名義貸し型】
弁護士がNPOに名義を貸して非弁のNPOが事件処理しているので弁護士は事件放置になっていることさえ分からない。非弁NPOは過払いや債務整理を集めてくるが時に離婚事件などを受けていることがある。弁護士が放置したのでなく非弁NPOが放置したのだが弁護士の名前で受けているため弁護士に懲戒を出される。非弁NPOはまったく弁護士に事件内容を報告をしていない場合がほとんどで弁護士が何度も懲戒を受けているケースはこの非弁提携・名義貸しのケースが多い。
 5型【作戦型】
自己破産事件を受任して作戦的に放置するケース。懲戒処分で約10年前の事件が突然に処分される場合がある。これは受けた弁護士が金融会社等に連絡をしないで時効を狙ったもの。しかし時効直前に金融会社が督促をして自己破産になっていないことを依頼者が知って弁護士に苦情をいうもの。依頼者が弁護士に問い合わせしても「今やってます」としか言わなかったが金融会社からの督促でようやく事件放置と知る。着手金を返して弁護士は終わるケースが多くとくに地方都市の苦情が多い、「弁護士の時効待ち作戦と呼ばれる」公設事務所の処分例がある。
■弁護士の時効待ち作戦の判例
 
     6型【有名弁護士・俺さまにこんな事件をさせるつもりか型】
有名な冤罪事件、有名事件の弁護団長に事件を依頼して放置されるケース。有名な事件の支援者になったりして自分の債務整理や離婚事件や交通事故事件を依頼して放置される。依頼者のほうが謝罪して辞任をしていただくこともある。国を相手にするようなベテラン弁護士などに離婚事件とか交通事故、借家人の家賃滞納などは依頼しないことが肝心。先生は忙しいのですから、何かのツテで受けただけですから細かい事件は依頼しないことです。
 
   7型【左翼の法律事務所の贔屓の引き倒し型】
左翼系法律事務所には労働組合などの支援団体が顧問先になっている。労働組合や民主団体とは繋がりが深く左翼系事務所に事件を任せている。労働問題や国に対する訴訟だけでなく細かい債務整理や離婚なども任せてしまう。このような事務所は宣伝をしなくても事件が入るため受任件数が多くなり放置されることもある。また大きな訴訟を受任して放置される場合や弁護士が選挙に出た場合にも放置されて処分されたこともある。(京都)「今やってます」という虚偽の報告や裁判所の受付、相手の準備書面まで偽造して依頼者を騙すのはこの左翼事務所が意外に多い。政治団体の相談所や労働組合の相談から回される場合が多く放置されても文句も言えない。あんたの態度が悪いから放置されたと組合の人間に言われた人もいる。
 
   8型【いやがらせ型】
依頼者ともめてしまい、わざと放置して困らせる。懲戒覚悟だが戒告しかないし表ざたや新聞沙汰になることもないので確信的に放置する。弁護士に対し依頼者が訴訟指揮をしたり弁護士のいうことに逆らうと放置する。もめて相手に有利な発言をした弁護士が処分されている。非弁のNPOらが過払いを集めてきた場合、高額なバックマージンを弁護士に要求する場合があってわざと事件放置をして非弁NPOを困らせた弁護士もいた。
 
   9型【無能型】
自分にはできもしない医療過誤事件を受任。やるゾ!やるゾ!というだけでいつまでたっても訴訟にならないため最後は依頼者ともめる。処分になることは少なく着手金を返して終わる場合が多い。簡単に医療過誤やります裁判勝てますという弁護士を信用してはいけない。
離婚事件でも高額な着手金を払う場合は能書きだけで仕事ができない弁護士も多く放置され泣いている依頼者もいる。高額な着手金は注意お腹いっぱいになってあとは知らん顔される場合もある。

 

10型 〚ほんとうは相手方と通じてました。〛
立ち退き交渉、性被害者救済、弁護過誤、医療過誤、投資詐欺被害者に近寄り委任を受け、事件放置をする。裁判に行かない。準備書面を書かない。わざと負ける等。訴訟提起しましたと虚偽報告、後で相手方とつながっていたのではないかと気が付く。懲戒を出しても単なる事件放置として戒告処分しかない。裁判の提起もせず、損害賠償の請求の時効を完成させてしまう。自由と正義には詳しく書かないが業務停止になったケースがこれに当てはまる
 
11型 高齢の弁護士に委任して認知症?
裁判を委任した時は、まだバリバリと処理していたが、長い裁判で認知症や高齢で仕事ができなくなってしまって後を引き継いでくれないケース。委任する時にこの弁護士は控訴審まで大丈夫かなど弁護士の年齢も考慮しましょう。
12型 報酬値切った。報酬くれないから放置

約束の報酬を値切ったり、渡さないからと、刑事事件で上告せず実刑にしてしまうケース。弁護士は正義より金です。