兄殺害の元弁護士に懲役14年 東京地裁 「反省見られない」

 平成24年11月、東京都墨田区で兄を殺害したとして、殺人罪などに問われた元弁護士、大久保敦被告(53)の裁判員裁判で、東京地裁は24日、懲役14年(求刑懲役22年)の判決を言い渡した。

 大久保被告は「やっていない」と無罪を主張していたが、芦沢政治裁判長は判決理由で「犯行推定時間帯に被害者宅を訪れ、着ていたズボンを裏返して帰った様子が防犯カメラの映像に写っており、返り血を浴びたとみられる」と指摘。「着ていた服を処分するなど徹底した証拠隠蔽工作をした上、反省も見られない」と述べた。
 判決によると、24年11月24日深夜から25日未明にかけ、兄の敏明さん=当時(58)=方で、敏明さんの頭を鈍器で殴ったり、刃物のようなもので首を切ったりして死亡させた。
また、依頼者から預かった和解金など約410万円を横領した。
過去、弁護士の犯罪はいろいろございました。
横領、痴漢、盗撮、詐欺、強制わいせつ、レイプ、暴行、恐喝、弁護士業界は犯罪のデパートといわれいますが、弁護士の犯罪で万引きと殺人だけはなかったと思います。
ついに弁護士が殺人で有罪になりました。
元弁護士となっていますが殺人容疑で逮捕されたときは現役の東京弁護士会の弁護士でした。あわてて弁護士登録を抹消させたのです。これで懲戒処分はできません。まさか懲戒処分の理由に殺人をしたので弁護士として品位を失うべき非行。。なんて書けません。
それにしても反省もしない被告人に対し求刑22年で懲役14年の判決とは
どういうことなのでしょうか

大久保敦 26606 (東京弁護士会)

 足立区千住仲町19-6 和光ビル302
 大久保法律事務所
これは平成24年4月1日現在の会員名簿に記載の内容です
 平成24年7月に弁護士登録取り消し。
顧客資金1億円着服か 実兄刺殺容疑の元弁護士、横領容疑で立件へ 警視庁
2013.10.22 17:07
 東京都墨田区で昨年11月、無職の大久保敏明さん=当時(58)=を殺害したとして、殺人容疑で逮捕された実弟の元弁護士、敦容疑者(52)が、弁護士業務の過払い金返還請求などで取り戻した資金の一部を、顧客に返さずに着服していた疑いが強いことが、捜査関係者への取材で分かった。着服総額は約1億円に上るとみられ、警視庁は業務上横領容疑で敦容疑者を立件する方針を固めた。
 捜査関係者によると、敦容疑者は平成11年に弁護士登録し、東京都足立区に事務所を構えた。当初は不動産処理などを請け負っていたが、数年前から消費者金融などへの過払い金返還請求の依頼が増えたのを機に、返還資金の一部を着服するようになったという。
 警視庁が大久保さん殺害事件を捜査する過程で、敦容疑者の口座に出所不明の預金があることが分かり、裏付け捜査を進めていた。
 敦容疑者は大久保さん殺害事件後の今年に入り、墨田区内の自宅に事務所を移したが、弁護士業務はほとんど行っておらず、7月末には所属先の東京弁護士会に、弁護士登録の取り消しを自ら申し出ていた。
 敦容疑者は今月3日、殺人容疑で警視庁に逮捕されたが、一貫して容疑を否認しているという。警視庁は大久保さんとの間に金銭以外のトラブルを抱えていたとみて詳しい犯行動機を調べるとともに、敦容疑者の勾留期限が満期となる24日以降、業務上横領容疑で再逮捕する方針だ。
 
今年の逮捕者・有罪判決