氏名伝達の同意手順明記 京都市、公益通報で基準

京都新聞 4月8日(金)22時10分配信 


 京都市の公益通報を受け付ける外部窓口に内部告発した職員の氏名が市側に伝わっていた問題で、京都市は8日までに、氏名伝達について本人の同意を得る場合の手続きを明記した基準を初めて策定した。外部窓口を担う弁護士に対し、通報者への説明を義務付けるとともに、同意などの意思を確認した方法の記録などを定めた。
 2014年度までの5年間で、外部窓口に通報した職員19人中、16人の氏名が市へ伝達されていた。市は外部窓口への通報について「了承なく、氏名は市に伝えない」と職員に周知しているが、具体的な了承・同意の方法を定めた基準はこれまでなかった。
 策定した基準によると、外部窓口の弁護士は、通報者から同意を得た場合、市側に氏名を報告することを通報者に説明することにした。同意の方法が電話かメールか、同意書を取ったかなども具体的に書面に残すよう求めた。
 また、市ホームページからダウンロードできる職員向けの内部通報用紙にも、氏名伝達についての意思を確認する欄を新たに設けた。市コンプライアンス推進室は「本人の意思をより明確に確認し、トラブルを防ぎたい」としている。
 また13年度から外部窓口を務め、昨年3月に通報した職員から「同意のないまま氏名を市に伝えた」と指摘されている弁護士が3月末で交代したことが分かった。市によると、外部窓口は1年ごとの契約で、毎年、市が京都弁護士会に推薦を依頼している。同室は「本年度は別の弁護士の推薦があったため」としている
弁護士自治を考える会
公益通報を受ける相談員(弁護士)は京都弁護士会の推薦を受けていた後藤真孝弁護士です。公益通報者の情報漏洩の責任は京都弁護士会にもあります。

京都市の担当者は京都弁護士会の推薦で受けてもらっているので京都市が相談員を決めているわけではないとの事。京都市には解任する権限はない。辞めてくれとは言わない。
それはそうでしょう、京都市のために市民を裏切り通報者の情報提供をしてくれる弁護士は辞めてほしくないでしょう。しかし後藤弁護士は京都市に対して公益通報者が京都市に通報者の情報を出してもいいと言ったと報告していますが、市民は誰も後藤弁護士の話は信用していません。
自分は正しいことをしたというなら今期も続ければいいのです。
京都弁護士会は口では市民のためとか弱い人の立場にと言ってますが、やったことは市民への裏切り行為です。今回の事案について弁護士会で説明する責任があります。後藤弁護士は京都市市役所に対して今回の責任を取って辞任とは言ってません。交代する理由は弁護士業務が忙しくなったためという理由です。

4月1日から後藤真孝弁護士は京都弁護士会副会長に就任しています。
市役所に推薦した弁護士の情報漏洩がバレて今度は弁護士会副会長に就任なのです。

どういう事でしょうか、
市民への裏切り行為を働いた弁護士が新年度の弁護士会の役員ですか、
京都弁護士会は京都市への推薦を止めるべきでしょう。京都市も京都弁護士会の推薦を断り大阪や滋賀の弁護士会に推薦を求めたらどうでしょうか
京都弁護士会は後藤弁護士に今回の個人情報漏えい問題で説明をさせるなどはさせないようです。なぜなら、副会長に就任しているから、何もしない、後藤弁護士の行為は市民への裏切り行為ではない。としか言えないでしょう。
市民への裏切り行為をした弁護士を副会長にさせることはありえません。

京都市に送った弁護士の市役所への情報漏洩してバレて今度は御苦労さまでしたと副会長のイスを用意した京都弁護士会

京都市の公益通報制度など今後、誰も利用しないでしょう。
責任も取らない。説明もしない京都弁護士会が関係している間は公益通報は止めておくべきだと思います。

(京都弁護士会ホームページより)〔4月1日)

理事者だより

副会長 後藤 真孝(ごとう まさたか)
fukukaityou

2016年度の副会長に就任しました後藤真孝です。
4月1日から1年間副会長を務めさせていただきます。
弁護士は、弁護士法上、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とするとされています。この使命を全うし、弁護士が、頼もしい権利の護り手であるとともに、信頼しうる正義の担い手たるには、個々の弁護士の意欲と活力が必要です。
しかしながら、弁護士業界は、司法改革の推進とともに以前と様変わりしており、必ずしも個々の弁護士が意欲と活力を十分に発揮できる環境にあるとはいえない現状です。
このような状況のもと、弁護士会は、個々の会員がそれぞれ弁護士の使命を実現しやすい環境を整えるべく、積極的に活動する必要があります。
弁護士・弁護士会が、その使命と責務を十分に自覚し、今後も皆様に信頼いただける存在であり続けるため、微力ながら、弁護士会の発展に尽力をいたす所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
(2016年4月1日記)
京都弁護士会ホームページより

公益通報相談のご案内

京都弁護士会では、公益通報相談専用電話を開設しました。

専用電話番号

受付時間      月~金 午前9時~正午、午後1時~4時
相談料       5,400円(消費税込)

※なお、ご相談をお伺いした結果、公益通報相談とは認められないケースは、一般の法律相談窓口をご紹介する場合があります。

公益通報とは何ですか
企業や組織の内部の、公益にかかわる違法行為や不当・不正な行為を、内部にいる人が、企業や組織のトップ、行政機関、マスコミや消費者団体などの外部へ通報すること。

弁護士への相談では、通報者の秘密は守ってもらえるのですか。
弁護士は守秘義務が法律で定められているため、通報者の相談内容を漏らすことはありません。

実際にあった公益通報の例としては、どんなものがありますか。

旧運輸省に三菱自動車工業の社員と思われる人から通報されたリコール隠し
東京女子医大病院内部の人と思われる方から大学理事長に宛てられた、病院で行われた心臓手術ミスを隠すため、カルテ改ざんが行われたという通報文書
雪印食品の指示により輸入肉の産地偽装作業をしていた倉庫会社の社長が、兵庫県警に通報した、同社がBSE保管対策事業を悪用して、在庫輸入肉を国産肉と偽装して国に買い上げさせる詐欺を働いていたこと

弁護士以外の人に相談してもいいのですか。
法律は、企業内部への通報を原則としており、外部に通報すれば、公益通報者保護法の要件を満たさない限り保護されません(必ずしも他の法律で守られないわけではありません)。その結果、解雇などの不利益処分を受ける可能性があります。そして、通報するかどうかを検討するための相談自体も、外部への通報と位置づけられるため、同様の危険があります。しかし、弁護士への相談は、外部通報には該当しません。通報を行おうと考えておられる方が危険なく相談できるのは、弁護士だけです。

2016年41日取得

京都市役所外部の窓口(弁護士)

通報先・・・京都市通報相談員 後藤真孝弁護士                    〒6040835  京都市中京区御池通高倉西入ル高宮町200番地          千代田生命京都御池ビル9階 後藤総合法律事務所内
通報対象・・・内部通報
通報手段・・・電話,面談,郵便,電子メール,FAX
電話番号・・・0752235550(法律事務所直通)(土,日,祝日を除く午前9時~午後5時)
 備考・・・通報対象者の氏名は本市に知らされません。
京都市役所公益通報制度(更新中)
4月1日に京都市の担当課に行った時に担当者は3月末に交代したとは言いませんでした。その証拠に4月6日時点で京都市役所のホームページは後藤弁護士が相談員です。
3月末に辞めたというのは違います。
4月8日に更新変更されました。
次の京都市役所の相談員は

局外部の窓口

・通報先・・・京都市通報相談員 小嶋 敦 弁護士
〒604-0876
京都市中京区丸太町通烏丸東入光リ堂町420
京都インペリアルビル5階 洛新法律事務所
・通報対象・・・内部通報
3月9日毎日新聞 

通報した職員名が京都市に伝わる 懲戒処分も

 内部告発を受け付ける京都市の公益通報外部窓口に通報した男性職員の氏名が市側に伝えられていたことが市などへの取材で分かった。窓口を担当する弁護士が伝達したという。この職員は取材に「市に伝わるとは思っていなかった」と主張している。一方、市は「『氏名の伝達を職員も了承した』と弁護士から聞いている」として問題にしない方針だ。  40代の男性職員は児童養護施設長が児童福祉法違反容疑で逮捕された事件に関連し、逮捕前の昨年3月に公益通報外部窓口にメールで通報した。昨年12月には、被害女性の内部記録を無断で持ち出したとして停職3日の懲戒処分を受け、職員は市人事委員会に処分取り消しを求める不服申し立てをした。
 職員は通報メールに「私が通報者と推認される覚悟はある」などと書いたが、取材には「あくまで覚悟を書いただけ。氏名を市に伝えるという確認は弁護士からはなかった」としている。
内部通報が行われたきっかけとなったのは京都市左京区の社会福祉法人「迦陵園(かりょうえん)」の施設長、松浦弘和容疑者が2015年9月に逮捕された事件だと思われます。

  • 2014年8月5日、松浦容疑者が犯行(児童福祉法違反)に及ぶ
  • 2015年3月、職員が公益通報外部窓口にメールで通報
  • 2015年9月、京都府警が松浦容疑者を逮捕
  • 2015年12月、「内部記録を持ち出した」として京都市が職員に懲戒処分を科す
 このやりとりがあった中で、職員が名前が知れていることを不審に思い、担当弁護士を疑ったことが内部告発者名漏洩事件の発端となりました。