弁護士自治を考える会
弁護士の懲戒処分を公開しています。処分内容によって書庫を設定しています。
弁護士の懲戒処分で多いのが、「事件放置」「双方代理・利益相反行為」「接見に行かず」「暴言・心ない発言」等々
そして「弁護士報酬」に関する内容が多いのが特徴です。高過ぎる報酬、勝手に和解金から報酬を差し引く。報酬額の説明がない。約束と違う等
「着手金」については別書庫
検索をする方法
① 「弁護士懲戒処分検索センター」でフリーワード検索をする
弁護士報酬と入力してください。
② 「弁護士自治を考える会」広報ブログで書庫、「弁護士懲戒処分の要旨」の上部に「弁護士報酬」と入力し「タイトル」「内容」の「内容」を選択。過去の懲戒処分の要旨が閲覧できます。
弁護士報酬に関する弁護士懲戒処分例
（かなりの件数があり珍しいものだけを厳選しました）
① 徳田恒光 9218 香川 戒告 2000年6月（自由と正義）
自賠責請求事件 保険金受領依頼者に返還せず。報酬を1000万円と説明
② 吉村俊一 22326 熊本 業務停止8月 2000年6月
顧問先の金融業者に借入を申し込むのに別件の報酬を含めて借り入れた
③ 田中信人 17032 東京 業務停止1年 2001年9月
債務整理事件 弁護士報酬が規程を超えた額を請求
④ 林千春 17080 東京 戒告 2001年11月
遺言検認事件手続 過大な報酬請求
⑤ 関元隆 11802 広島 業務停止2月 2002年5月
立替金請求事件 和解金の2割を報酬としたが350万円で和解したが依頼者には300万円と報告、差額を着服
⑥ 中川徹 19318 東京 業務停止2月 2002年10月
不動産詐欺事件、和解金1000万円依頼者に払わず、逆に報酬1000万円の報酬請求訴訟提起
⑦ 村上充昭 14758 大阪 戒告 2002年11月
高額な報酬を請求 後に懲戒処分多数受け退会
⑧ 明念泰子 9162 東京 戒告 2002年11月
遺言執行者であったが相続人には債権債務がないことを確認しながら報酬を差引く
⑨ 長塚安幸 8210 第一東京 戒告 2003年2月
マンション反対運動で依頼人が求めていない金銭賠償を求め報酬を得た
⑩ 山口康雄 18541 大阪 業務停止1月 2003年4月
弁護士報酬の説明がない、破産事件の予納金納めず
⑪ 武藤英男 10632 茨城 業務停止3月 2003年6月
相続事件で預り金返さず、弁護士報酬を承諾なく差引く
⑫ 永楽利平 14709 大阪 業務停止3月 2003年11月
債務者から債権回収で相手側が預けた証拠金を報酬とし返還しなかった。
⑬ 高山征治郎 11307 東京 業務停止2月 2005年1月
遺言執行者としての報酬が高すぎた。裁判提起されても返還せず
⑭ 井上義教 8130 東京 退会命令 2005年2月
自賠責請求・1億円も無理な内容で3億円請求 報酬が規程を超える。損害賠償請求は依頼されたが提起せず
⑮ 鈴木稔充 10524 東京 業務停止2年 2005年9月
遺言執行者、1億円を預かったが預金残高5万円、報酬6000万円
⑯ 住田金夫 19983 大阪 戒告 2005年9月
国選弁護人になったが私選の方がいいと報酬や保釈の謝礼を受け取る
⑰ 濱田武司 9354 神奈川 戒告 2005年11月
国選弁護人 被害者に18万円の和解 2万円を報酬として受け取る
⑱ 竹内勧 8692 大阪 業務停止3月 2005年12月
自己破産事件、依頼者の女性に報酬は分割で1回2万円にするからどう？と誘った
⑲ 野口政幹 19845 第２東京 業務停止1年6月
交通事故事件、損保に対し自分の報酬を上乗せ
⑳ 加藤安宏 19359 大阪 戒告 2008年8月
国選弁護人 差し入れの金から報酬10万円を承諾なく差引く
㉑ 大貫憲介 21200 第二東京 戒告 2008年8月
預かり金を勝手に自らの報酬とした。
㉒ 横内淑郎 16690 第一東京 業務停止4月 2009年9月
保釈金から自分の報酬を引いて返す
㉓ 関 伸治 18202 大阪 戒告 2010年2月
会社の差押えを免れるため弁護士報酬を高く設定
㉔ 侭田明佳 25762 金沢 戒告 2013年6月
訴訟取り下げで高額な、みなし報酬を請求
