日弁連会長選挙は再投票に 山岸候補と荒候補の決選投票へ

史上最多の5人が立候補した2020、2021年度の日本弁護士連合会会長選挙の投開票が、2月7日にあった。開票の仮集計の結果、第二東京弁護士会の山岸良太氏が最多得票となったが、仙台弁護士会の荒中氏が28弁護士会で最多得票となる見込み。当選要件を満たす候補者がいなかったため、3月11日に、得票数の多かった山岸氏と荒氏で再投票が実施される。再投票となるのは8年ぶり。7日18時40分時点での、各候補の得票数と最多得票となった弁護士会の数は以下の通り。

・山岸良太弁護士 8724票    14弁護士会
・荒中弁護士   6939票    28弁護士会
・川上明彦弁護士 2333票    6弁護士会
・及川智志弁護士 1889票    3弁護士会
・武内更一弁護士  898票    0弁護士会

選挙人数 41991名 投票総数 20957票 投票率49,91%

一部引用毎日https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200207-00000089-mai-soci

弁護士自治を考える会

 

 日弁連会長は、2年に一度の選挙で東京・第一東京・第二東京・大阪の各弁護士会の持ち回り的になっていて、今回は第二東京の番であり、5人も立候補者が出れば第二東京の山岸候補が圧倒するのではないかと予想していました。

しかし開票してみると荒中候補との票差は1785票 取った単位弁護士会は荒候補28 山岸候補14と、本命だった山岸候補は荒候補の半分しか取れませんでした。

山岸候補は東京・第一東京・第二東京取ったが地方では大阪、僅差で京都を取ったが決戦投票になれば、及川候補、川上候補の票が荒候補に入れば票数でも逆転となるのではないか。

激しい選挙戦であったとある弁護士(東弁)が言っていました。過去の選挙で一度も電話がなかったのに今回は山岸候補から投票依頼の電話があったという。過去の会長選挙では大きな法律事務所からの立候補者はいなかったが、今回、山岸候補は4大事務所と称される森濱田松本法律事務所からの出馬でありメンツにかけても負けられない戦いだったはず。

 

日弁連ホームページ 会長選挙開票速報

https://www.nichibenren.or.jp/news/year/2020/200207.html

 

前回の再投票は宇都宮候補と2010年山本剛嗣との選挙戦でした。得票数では山本氏に及ばなかったが、全国に52ある弁護士会のうち地方を中心とする42会で山本を上回る。同選挙は、最多得票者は全国の3分の1以上の会においてそれぞれ最多票を得なければ当選できないという規定(日弁連会則61条2項)がある為、史上初の再投票となる。再投票では、宇都宮が山本を上回り得票を獲得し、かつ46会で最多票を得て当選した。

この時の再投票も激しい戦いでしたが、部外者から見れば、リベラルと保守の違いの戦いに見えましたが、今回は、巨大事務所の弁護士、企業法務の弁護士対1人事務所、少数事務所、街弁の弁護士という構図のように見えました。

特に会員数の少ない地方で荒候補がほとんど取っているのは、大都市対地方の弁護士の受任事件などの問題があるのではないかと感じますが、市民には投票権もありませんので不祥事対策さえしっかりやっていただければと思います。

再投票では、荒候補の勝利と予想します!?

 

 

 

2018年6月現在における所属弁護士数)

  • 西村あさひ法律事務所 (552名)
  • アンダーソン・毛利・友常法律事務所 (443名)
  • 長島・大野・常松法律事務所 (424名)
  • 森・濱田松本法律事務所 (407名)