弁護士自治を考える会

弁護士の懲戒処分を公開しています。1985年ころから現在までの処分を当会ブログで検索することができます、

 「弁護士懲戒処分検索センター」URL http://shyster.sakura.ne.jp

弁護士の懲戒処分は処分をするかどうか、戒告か業務停止か退会命令を選ぶのか等、各弁護士会綱紀委員会、懲戒委員会に委ねられています。何回処分になれば退会命令、除名処分になるという規定はありません。1回目で除名もあります。しかし、事件放置、預り金の返還が遅い、事件処理が怠慢、暴言などは何回も受けられます。

① 処分回数

第1位 9回 東京弁護士会 業務停止連続9回(故人)

第2位 8回 香川県弁護士会(現役)新潟県弁護士会(登録抹消)第一東京(現役)第一東京(登録抹消)

② 業務停止月数 79か月 処分回数7回 東京弁護士会(現役)

処分回数を無制限としている弁護士会は、懲戒の申立て事由はその都度内容は別であるから個別に判断し処分する。交通違反のように累積で免停という考はない。その都度その都度処分するため、5回目であろうが6回目であろうが、退会命令や除名処分にならない、たまに、4回目だからと業務停止の月数が増える程度です。回数制限があると思われるのは、長野、富山の5回です、5回と決めてあったのではなく過去に同様な処分で処分されたので5回目で退会命令を下したというものです。

兵庫県弁護士会は推定ですが4回アウト説です。

過去、兵庫県弁護士会に彗星のように現れ、瞬く間に消えた弁護士が2人います。

① 宮野皓次元弁護士 登録番号16834 宮野皓次法律事務所

処分歴 

①2014年4月(自由と正義) 戒告 事件放置 

②2014年6月(自由と正義) 業務停止2月 破産事件放置 虚偽報告 

③2014年7月(自由と正義) 業務停止2月 債務整理事件預り金不正流用 

④2015年10月(自由と正義) 退会命令  事件放置多数 紛議調停出頭せず 

4回目で退会命令となりました。2014年に3件の処分が公表されましたがまとめて出せば1回目か2回目で退会命令が出せたのではないか、他の弁護士会であれば4回目でも業務停止6月で済むところもある。

②西村義明弁護士 登録番号15704  西村法律事務所 

処分歴 

①2010年6月(自由と正義) 戒告   依頼人の保証人になった、

②2012年7月(自由と正義) 戒告   刑事事件、保釈申請をしなかった。 

③2012年12月(自由と正義) 業務停止1月 刑事事件の利益相反行為 

④2013年9月(自由と正義) 除名   横領・逮捕

3回目まで弁護士会はバタバタっと処分を出しましたが、処分が軽い処分のため4回目は横領で逮捕除名となりました。3回目までにもう少し厳しい処分を下していたら横領に手を染めることはなかったかどうか??

期待の新人現る。2022年3月、兵庫県弁護士会が全国の弁護士会に誇る処分回数3回までのスピード記録を破りました。

堀 寛 登録番号23040 兵庫県芦屋市業平町4-12 陽光プラザ404

2022年1月28日(処分の効力が生じた日) 戒告 

2022年2月17日(処分の効力が生じた日) 業務停止1月  事件放置 

2022年3月5日(処分の効力が生じた日) 業務停止3月  事件放置・虚偽報告

3回までのスピード記録達成となりました。まとめて出せば厳しい処分も予想されますが、あえてしなかったのは次は無いぞ!という意思表示。兵庫県弁護士会で過去、4回の処分を受けた弁護士はいません。4回で終わりです。3回目までは処分は軽いが4回目は無い。兵庫県弁護士会の特徴です。逆に更に何人かの被害者を出さないと厳しい処分はしないともいえます。なお、兵庫で4回目にリーチがかかっている弁護士は1名おります。

 

訴訟の依頼者に虚偽報告 芦屋の弁護士を懲戒処分 兵庫県弁護士会 2月17日報道 神戸新聞

 訴訟の依頼者に虚偽の報告をするなどしたとして、兵庫県弁護士会は21日、芦屋市に事務所を置く堀寛弁護士(57)を業務停止1カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は17日付。同会によると、堀弁護士は2018年に詐欺の被害者から相談を受け、加害者らとの示談交渉や損害賠償請求訴訟を担当。しかし、依頼者に対し、示談交渉が決裂したことを伏せ、提訴していないのに、したかのような虚偽の報告をするなどしていたという。20年5月、依頼者が同会に懲戒請求して発覚。同会の調査に対し、堀弁護士は弁明しなかったという。

58歳男性弁護士が3カ月業務停止に 県弁護士会が懲戒処分 委員会など無断欠席繰り返す 3月7日 神戸新聞

 兵庫県弁護士会は7日、懲戒請求に対する調査を行う綱紀委員会などへの無断欠席を繰り返したとして、同県芦屋市に事務所を置く堀寛弁護士(58)を業務停止3カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は5日付。 同会によると、懲戒請求などに関する3件の事案について、2020年12月~21年1月に同会綱紀委員会への出席を計6回求めたが、いずれも連絡なしで欠席した。  依頼者と弁護士との間に起きた問題を同会が調停する紛議調停事件でも、20年12月~21年3月に計4回、紛議調停委員会への出頭を求めたが、全て欠席したという。同会によると「欠席理由について説明はない」という。  堀弁護士は今年2月にも訴訟依頼者に虚偽の報告をするなどしたとして、業務停止1カ月の懲戒処分を受けていた。神戸新聞 https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202203/0015116464.shtml#:~:text=

 

『弁護士懲戒王座(個人)決定戦』弁護士は何回まで処分を受けられるか!現役トップはベテラン9回(香川)福岡62期6回目でアウト!残念 2024年2月更新