計4億5千万円横領の元弁護士が死亡 名古屋地裁、裁判打ち切る公訴棄却決定
 倒産手続き中の会社の資金や高齢女性の遺産など計4億5千万円を横領したとして、業務上横領や詐欺などの罪に問われていた元弁護士の渡邊一平被告(60)が、死亡していたことが名古屋地裁への取材で分かった。名古屋地裁は18日、被告の死亡により裁判を打ち切る公訴棄却の決定をした。30日に判決が言い渡される予定だった。
 起訴状によると、2021年、倒産手続き中の会社の預かり金1億5千万円を横領。17~18年には会社役員の男(60)=懲役6年、罰金1200万円の一審判決、控訴中=と共謀し、愛知県長久手市の高齢女性の遺産3億円をだまし取ったなどとされる。
中日新聞 https://www.chunichi.co.jp/article/839775
弁護士自治を考える会
渡辺被告の死亡原因について記載がありません。12月8日の求刑の時には法廷に出廷されていました。1月30日判決言渡し日でしたこれで渡辺一平元は懲戒処分ナシ、刑事処分ナシとなりました。
求刑時の報道
高齢者から3億円詐取・横領1・5億…元弁護士に懲役12年求刑、検察「弁護士の仮面かぶった反社会的勢力」12月8日読売

 詐欺や業務上横領などの罪に問われた元弁護士・渡辺一平被告(60)(名古屋市瑞穂区)の公判が8日、名古屋地裁であり、検察側は懲役12年、罰金2000万円を求刑した。弁護側は詐欺罪など一部を否認した上で情状酌量を求め、結審した。判決は来年1月30日。 起訴状などによると、渡辺被告は2017~19年、元会社役員の男(60)(1審で懲役6年、罰金1200万円の判決、控訴中)と共謀し、男が高齢女性に対する債権を持っているように装い、女性の口座を差し押さえるなどの手口で計約3億円をだまし取るなどしたほか、21年には特別清算手続き中の会社の預金1億5000万円を横領したなどとされる。 検察側は論告で、渡辺被告が債権についての契約書を偽造したなどとし、詐欺の故意があったと主張。「司法制度を悪用し、弁護士の仮面をかぶった反社会的勢力と言っても過言でない」などと批判した。 一方、弁護側は、渡辺被告は男に債権があると信じていたため、詐欺罪は成立しないと反論。「弁護士として社会的正義の実現に貢献してきた」と述べ、寛大な判決を求めた。

引用 読売 https://www.yomiuri.co.jp/national/20231208-OYT1T50154/

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