2月1日日テレニュース

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ロマンス詐欺被害の救済をうたう川口正輝弁護士。そのホームページには、「被害に遭われていたとしてもご安心ください! 本気で返金請求するなら私にお任せください!」と書かれていました。 しかし去年、弁護士会に対して、複数の依頼人から「着手金を払ったのに対応しない」との苦情があったといいます。 調査をしたところ、川口弁護士は被害金を回収する名目で広告会社に名義を貸し、実際の被害者対応は川口弁護士ではなく広告会社の事務員が行っていたといいます。 これまでに1800人以上の依頼者から9億円を超える着手金を受け取っていたといい、大阪弁護士会は川口弁護士を処分する方針です。 中には弁護士が逮捕されるケースもあります。なぜロマンス詐欺の二次被害が相次いでいるのか、ロマンス詐欺二次被害に詳しい秋葉原法律事務所の小早川真行弁護士に話を聞きました。 秋葉原法律事務所 小早川真行弁護士 「国際ロマンス詐欺というのは、詐欺師に払った被害金は何千万円という人もいる。そうすると着手金が何百万円になる。(弁護士が)大きい金額を国際ロマンス詐欺で短時間に稼げてしまう」 ただ、ロマンス詐欺を含む詐欺被害は全額を取り返すのは困難だといいます。 秋葉原法律事務所 小早川真行弁護士 「着手金が被害額に関係なく非常に低い、例えば数万円とか。回収の可能性は極めて低いと丁寧に説明した上で『それでも依頼されますか?』と頼るならまじめな弁護士であると言えます」 (1月31日放送『news zero』より)

国際ロマンス詐欺、甘くない2次被害…弁護士「必ず回収できる」と着手金請求 読売新聞11月22日
国際ロマンス詐欺や投資詐欺等を取り扱う弁護士の広告にご注意ください!
国際ロマンス詐欺や投資詐欺等を取り扱う弁護士の広告にご注意ください!国際ロマンス詐欺や投資詐欺等を取り扱うというウェブ上の弁護士の広告の中には、以下のように、弁護士法、弁護士職務基本規程、弁護士の業務広告に関する規程に違反するおそれのあるものがあり、他の複数の弁護士会においても問題となっています。
1 取扱事例として架空の事例が表示されている。
2 「LINEで相談」と表示されているにもかかわらず、実際には事務職員がLINEのメッセージを作成しており、弁護士が対応していない。
3 現実に十分な回収ができるケースは少数であるにもかかわらず、取扱事例として他の詐欺事案で高額回収ができた事例をあたかも国際ロマンス詐欺事案で回収したもののように表示し、その例と同じような結果をもたらすと思わせるような表現をしている。
このような広告を行っている弁護士の中には、業者と提携し、業者が手配する事務員に処理を任せ、弁護士が案件の処理に直接関わっていない者もいるようです。事務員にできることは、相談者の住所・氏名・電話番号を聞き、依頼内容の種類や概要を聞く程度にすぎず、事件の見通しの説明や着手金の決定、委任契約書の締結などは弁護士にしかできません。
事件を弁護士に委任するにあたっては、直接弁護士から事件の見通しの説明を受け、着手金や報酬金についても説明を受け、委任契約書の内容を協議したうえで、委任契約書を締結するようにしてください。
また、東京弁護士会非弁提携弁護士対策本部による調査によりますと、その調査の過程で、国際ロマンス詐欺の被害回復は現実には難しく、多くの場合、被害を全く回収できないか、ごく少額の回収にとどまることが多いのに、弁護士に依頼すれば高額の回収が確実であると誤信させるような広告をしていたケースも散見されたとのことです。このようなケースでは、依頼者から、事件処理の報告がない、事件処理の進捗や今後の見通しについて弁護士に説明を求めたのに対応がない、高額回収ができるとの説明をうけていたのに着手金倒れになった、といった苦情が東京弁護士会の市民窓口に寄せられ、調査の端緒となっているとのことです。
なお、このお知らせは、当会よりも先行してこの問題の調査・対応を進めている東京弁護士会と情報交換し、東京弁護士会が公開している情報を参考にして掲載しています。以下の東京弁護士会非弁提携対策本部のホームページもご参照ください。
大阪弁護士会HP

