イメージ 1
【各弁護士会・2013年度を振りかえって】①
日弁連広報誌「自由と正義」20146月号に2013年度各弁護士会の役員の回顧録が掲載されています。
処分者を出した弁護士会がどのようなコメントを出したのかまとめてみました。任期を終えた各弁護士会の役員の回顧録は毎年投稿されていました。
しかし逮捕者や除名者が出ても何のコメントもしませんでした。
ところが今年は多くの弁護士会が弁護士不祥事について対策などを書いています。日弁連もあの宇都宮体制が終わり少しは一般の企業並みになってきたようです。
会員数は所属弁護士の会員数(331日現在)処分数者は平成25年度
 
□旭川弁護士会・会員数69名・懲戒処分者1名 業務停止1
 ▼ コメントなし
□札幌弁護士会・会員数700名・処分者3名 戒告2 業務停止1  
 ▼ コメントなし
□釧路弁護士会・会員数70名・過去処分者ナシ
□函館弁護士会・会員数48名・2004年から処分者ナシ
□青森県弁護士会・会員数116名・処分者1名 戒告1
 ▼これまで当会所属の会員について金銭の取扱いを巡る不祥事が発覚するということはありませんでしたが今後会員数が増加すると見込まれますので不祥事の発生を未然に防止するための方策を取る必然性が高まっています。そのため当会では会則や相談窓口の設置に関する規則の改正その他の方策を検討しています。
□岩手弁護士会・会員数99名・除名1 渡邉栄子・横領容疑逮捕・実刑
▼コメントなし
□仙台弁護士会・会員数409名・処分者ナシ
□秋田弁護士会・会員数78名・処分者なし
▼苦情のうち市民窓口に寄せられたものについては匿名処理をした上で苦情の内容と対応内容を会員に情報提供することとし、一覧表を定期総会で配布しました。
□山形県弁護士会・登録数92名・処分者1 業務停止1 暴力事件
▼不祥事対策・市民窓口対応について執行部全体で情報を共有して対応に取り組むとともに会員に向けて処理結果の集計等を公表して苦情等の発生を防止するように努めることにしました。
□福島県弁護士会・登録数177名・処分者ナシ
□茨城県弁護士会・登録数245名・処分者2 戒告1退会1
▼不祥事対策と若手(特に即独・早期独立)会員への対応については本年度においても重要課題とされ検討を重ねてまいりました。しかし残念ながら具体的方策を打ち出すには至りませんでした。
□栃木県弁護士会・登録数197名・処分者2 戒告1 業務停止1小林正憲
▼不祥事問題・20136月当会会員につき業務停止2月の懲戒処分をおこなった。非行事実としては事件放置であったが、その後続々と同種の被害を訴える対象弁護士の元依頼者が当会に対して苦情・相談を寄せる状態となりそれらに対応してもらうために会員の有志を募り相談と事件の承継受任にあたってもらった。このように対象弁護士の業務停止処分に至り多数の被害が発生していたことが初めて顕在化したことから既に2012年度に不祥事問題への対応を検討することを目的として当会で設置していた倫理問題調査会において問題点の検証と再発防止策を検討してもらうこととし現在鋭意その検討作業を進めている。
□群馬弁護士会・会員数264名・処分者ナシ
□埼玉弁護士会・会員数725名・処分者1 戒告
▼弁護士自治・各地で弁護士不祥事問題が発生し弁護士に対する社会の信頼を揺るがす事態となっている。2013年度は市民窓口の苦情事案の集約・法律相談センター・刑事弁護センター・家庭裁判所など各分野の苦情情報の一元集約と早期対応態勢の整備を進めた。幸いにも2013年度は懲戒処分等の不祥事案件は発生せずに済んだが不祥事の未然防止対策の一層の強化が課題である。
□千葉県弁護士会・会員数671名・処分者2 戒告1 業務停止1
▼コメントなし
以下 次記事に続く