2015年弁護士懲戒処分のデータ
懲戒処分内容別データ
日弁連広報誌『自由と正義』に掲載された弁護士懲戒処分の公告
2015年1月号から12月号に掲載された懲戒処分の要旨
2015年はどのような懲戒処分があったのか
『2015年 弁護士懲戒処分・処分内容別データ』(自由と正義)
戒告 59件
業務停止 28件
退会命令 3件
除名 5件
総数 95件
(懲戒処分の理由はひとつではない場合があります)
◆ 委 任 関 係
委任契約せず 4(大阪 東京2 二弁)
怠慢な事件処理 4(長野 福井 二弁 埼玉)
怠慢な訴訟行為 2(長崎 愛知)
違法な不動産取引をまとめた 1(二弁)
自力救済を示唆 3(二弁2 横浜)
勝訴の見込みなしで事件受任 2(兵庫 愛知)
業務停止中の弁護士業務 2(一弁 東京)
依頼者に承諾なく和解 1(佐賀)
双方代理 1(一弁)
相手に代理人がいながら直接交渉1(二弁)
お金関係
依頼者から金借りる 5 (大阪1 ニ弁4)
会費滞納 1 (二弁)
依頼者の預り金等を横領・着服 5 (二弁2 横浜 広島 札幌)
預り金の怠慢な清算、処理、返還が遅い 9
(大分2 二弁2 沖縄 東京 栃木 奈良 福岡)
報酬が巨額 1(沖縄)
着手金返還せず 1(東京)
◆刑事事件関係
国選弁護人 接見行かず 1(沖縄)
国選弁護人 被告人から金取る 1(大阪)
国選弁護人 怠慢な業務 1(香川)
接見禁止中に接見 1(一弁)
刑事事件 ヤメ検察圧力 1(横浜)
刑事事件 虚偽報告 1(二弁)
宅下げの中に通信文 1(札幌)
事件放置関係
事件放置 10
(二弁3 兵庫 千葉 静岡 愛知2 東京 兵庫)
相続関係
相続事件 双方代理 2 (福島 福岡)
相続事件承諾なく相続放棄 1 (静岡)
名誉毀損・暴言関係
相手方弁護士に対する名誉毀損 7 (一弁3東京 二弁 千葉2)
相手方に対し暴言、誹謗中傷 3 (横浜 京都 栃木)
非弁行為関係
非弁提携 4(一弁 福岡 二弁 東京)
事務員に法律行為させる 1(愛知)
成年後見人関係
任意後見人 業務せず報酬を得る 1(東京)
成年後見人 意思確認せず 1(横浜)
成年後見人の義務を怠る 1(長崎)
そ の 他
盗撮 1 (大阪)
詐欺 1 (二弁)
自己破産事件 虚偽の報告 1 (栃木)
金融取引の登録せず出資を募った 1 (福岡)
紛議調停出頭せず 2(一弁 兵庫)
犯罪の立証できないものを通報 1(長崎)
会社の経営権の紛争に関与 1(二弁)
職務上請求違反(戸籍不正取得) 1(三重)
テレビ番組でヤラセ 1(二弁)
ひとり裁判 1(山形)
脱法会社を紹介 1(横浜)
事理弁識能力を欠く人から受任 1(熊本)
依頼者のため処分覚悟の行為 1(福島 横浜)
[2015年弁護士懲戒処分の特徴〕
第二東京が20人の処分者を出しました。(2014年13人・2013年13人・2012年6人 2011年8人 2010年10人)懲戒処分者数では毎年、他の追随を許さない独走状態の東京弁護士会でしたが、今年は処分者数では王座を二弁に譲ってしまいました(東弁2015年10人)大阪も毎年二桁が常連でしたが今年は8人しか処分を出しませんでした。
ただし二弁の処分の甘さが目立ちます。
今年も事件放置と預り金の処理の怠慢、そして横領が目立ちます。
離婚関係、DV冤罪、面会交流をさせない等の懲戒処分はありませんでした。毎年かなりの離婚関係、面会交流関係で懲戒が申し立てられていますが
過去に処分された弁護士はいません。依頼者のために行った行為は処分できませんということです。DVでっち上げというのなら裁判の中で片づけてください。懲戒まで申し立ててこないでください。弁護士のメシのタネですから処分しませんという事です。過去の離婚事件の処分は放置、報酬、暴言、代理人がいるのに直接交渉以外の処分はありません。
わいせつ行為、痴漢、盗撮の処分、珍しく今年は盗撮で処分1件しかありませんでした。
京都 IN
2015年懲戒処分データ
① 登録番号別データ
② 弁護士会別処分者データ
(予定記事)
『2015年 思い出の懲戒処分の要旨』
『2015年 弁護士が放った今年の一言』
『2015年 弁護士事件簿』