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福川律美被告(元弁護士)はなぜ控訴したのか
 
9月12日(毎日新聞岡山支局)中略
岡山地裁によると、福川被告は、勾留中の岡山刑務所で自ら手続きした。8月28日の1審判決後、福川被告と接見した弁護士によると、福川被告は「控訴するか迷っている」と話していたという。
控訴理由について、弁護士は「(控訴後)本人と話していないので分からない」としている。
 1審判決によると、福川被告は2006〜12年、交通事故の損害賠償請求訴訟の賠償金として振り込まれた現金約2億2600万円を依頼人に渡さず着服するなど、計約9億円を横領するなどした。
 
福川被告が控訴するとは誰も思いませんでした。岡山弁護士会もそして弁護人の光成弁護もまさか控訴するとは思っていなかったでしょう。
光成弁護士に相談なく決めたようです。
福川被告は裁判では一切真実を語りませんでした。検察も横領したカネの流れは解明せず。弁護側も誰にとられたのかなど明らかにしませんでした。弁護側にも具合の悪いことがあったのか、検察と取引があったのではないのか、だから福川被告に黙らせたのではないかと想像できます。
福川被告は懲役15年の求刑でおそらく懲役10年くらいを想像していたのでしょう。福川被告は弁護士ですから自分で手続きをしたようです。
8月28日の第1審判決後に弁護側は「本人と相談して控訴するか決めたい」としている。というコメントを光成弁護士は残しています。
 
福川被告は同期の光成弁護士も信用できないと思ったのでしょうか
逮捕後に福川弁護士が言った
「俺は弁護士会のスケープコートになった」
懲役14年の判決でやっと実感したのでしょう。
話が違うと・・・
 
弁護士が逮捕され起訴され裁判になった場合多くは1審で終わります。高裁でも大きく量刑が変更されることのないのは弁護士なら知っているはずです。
 
「岡山弁護士会被害者の会」は今回の福川被告の控訴を歓迎しています。なにがあったのか。誰が関与したのか。すべて白状して刑務所に行ってもらいたいということです。
横領金額の額や示談書や判決文偽造という悪質さを考えれば懲役14年は妥当なところでしょう。しかし、福川被告は言いたいことがあるのでしょう。
 
臭いものにフタをしたけれど、そのフタが開くかもしれんゾ!
「切られたシッポはしばらくは暴れまわります!」
    (半沢直樹)

 
 
 
(弁護士の横領事件の判例)
 
判例 ① 福岡地裁 
高橋浩文(福岡) 4億7000万円で懲役14年
 
民事訴訟の依頼人から計約4億7000万円をだまし取るなどしたとして、詐欺と業務上横領の罪に問われた元弁護士高橋浩文被告(51)の判決が11日、福岡地裁であり、野島秀夫裁判官は懲役14年(求刑懲役15年)を言い渡した。
 
判例 ② 大阪地裁
富田康正弁護士に懲役9年。横領額3億円、
弁護士を恐喝した男に懲役14年 尼崎連続殺人事件の弟
 
金融屋が刺しに行く弁護士から3億円恐喝、男に懲役14年
 
弁護士から6年間で3億円脅し取った男に懲役14年
2008815日の朝日
 弁護士から3億円余りを脅し取ったなどとして、恐喝と詐欺の罪に問われた自称医療機器販売業、月岡靖憲被告(55)=兵庫県西宮市=に対し、大阪地裁は15日、求刑通り懲役14年の判決を言い渡した。笹野明義裁判長は「6年間、ありとあらゆる陰湿な脅迫行為を尽くした犯行は常軌を逸しており、悪質極まりない。被害は単純に金額では表せない」と述べた。
 
 判決によると、月岡被告は00~06年、知人男性の債務処理を請け負った大阪弁護士会所属の弁護士富田康正被告(59)=業務上横領の罪で実刑判決を受け、控訴中=に「処理に不手際があった」などと言いがかりをつけ、弁護士の事務所にファクスを送りつけるなどして414回にわたり計約3億1200万円を脅し取った。富田弁護士は依頼者7人から預かった遺産や保険金計3億7200万円を着服し、月岡被告に渡す金に充てたとして、大阪地裁で懲役9年の判決を受けた
 
月岡事件判決文・記事
 
渡辺和也 (福岡)弁済すれば執行猶予
 
家木祥文(大阪)1900万円 弁済すれば執行猶予
   
渡辺栄子弁護士(岩手)5400万なら懲役4年の判決