日弁連広報誌「自由と正義」2021年6月号 弁護士懲戒処分の要旨・6月号は2020年10月~2021年2月に処分された弁護士の処分要旨が公告として掲載されています。
168回も「自由と正義」の処分要旨を投稿していますが、時に日弁連広報課の配慮を感じる時があります。ありがとうございます。
第二東京弁護士会の猪野雅彦弁護士と同じ二弁の中山雅雄弁護士の処分要旨、となりに並べていただきましてありがとうございます。中山弁護士は昨年11月2日と12月24日に処分を受けて6月号に2件の処分要旨が掲載されています。過去こういう場合は処分要旨を二つ並べるのですが、今回は猪野雅彦弁護士のとなりです。
なぜ日弁連はこのお二方をならべたのでしょうか?
猪野雅彦弁護士の登録番号は28946、中山雅雄弁護士の登録番号は28947です。同期の一番違いです。元々新橋のキムラヤ大塚ビルにあったのは猪野雅彦弁護士の雅法律事務所でした。猪野先生は4回の処分がありますが3回はこの新橋1キムラヤ大塚ビル8階です。お名前に「雅」が付く同期の仲良し中山雅雄弁護士を迎えて二人事務所の時もございました。
もうありませんが雅法律事務所ホームページ
残念ですが、事情があって猪野雅彦弁護士は自身が創立した雅法律事務所を離れ新たにワールド・レップ法律事務所を立ち上げ、すぐに閉鎖し現在はRING法律事務所になっています。
中山弁護士は猪野先生が去られて一人で裕綜合法律事務所を立ち上げます、それでは寂しいと猪野雅彦弁護士の大親友の懲戒処分8回(現役2位)のレジェンド第一東京弁護士会の横内叔郎弁護士(16690)を同じフロアーにお招きしています。同じ室内に裕綜合法律事務所(二弁)横内法律事務所(一弁)がシェアしているのです。しかし猪野先生と中山先生の仲良し二人が離れ離れになったのです、この度「自由と正義」6月号に仲良く並んで処分要旨が掲載されました。なんという運命なのでしょうか!
日弁連広報課のご配慮に感謝申し上げます。
氏 名 所属 登録番号 事務所 処 分 処分日 処分回数
猪野雅彦 第二東京 28946 RING法律事務所 業務停止2月 20年10月20日 4
詐欺的取引を助長する訴訟を提起
中山雅雄 第二東京 28947 裕綜合法律事務所 戒告 11月2日 初
詐欺的取引を助長する控訴審を受任
三浦義則 東京 42818 神楽坂法律事務所 業務停止4月 11月16日 初
委任契約に基づかない配当要求
中山雅裕 第二東京 28947 裕綜合法律事務所 戒告 12月24日 2
委任を受けないで訴訟上の和解を成立
大久保雅晴 第一東京 17051 大久保・藤井総合法律事務所 業務停止3月 21年1月20日 初
預り金の返還に応じない
前田倫宏 第二東京 25925 前田総合法律事務所 戒告 1月27日 初
二弁の倫理研修に参加せず
竹原孝雄 東京 12575 RMC法律事務所 業務停止6月 1月28日 2
職務上請求用紙不正利用し住民票取得、地面師事件に利用された
矢野雄介 広島 44715 のぞみ広島法律事務所 戒告 2月1日 初
事件放置
田中純子 東京 24827 あんだんて法律事務所 退会命令 2月2日 初
会費滞納・連絡取れず
山川明徳 第二東京 25728 戒告 2月6日 初
二弁の倫理研修に参加せず
山下忠雄 大阪 26870 友添・山下総合法律事務所 戒告 2月9日 初
婚費請求事件、強引な手法
川窪仁帥 大阪 14130 川窪総合法律事務所 戒告 2月9日 3
依頼者が死亡しているのに代理人として訴訟提起
日弁連異議申立(処分せず→戒告)
澤田久代 神奈川 23945 澤田法律事務所 戒告 4月29日 初
遺産分割協議事件 怠慢な事件処理
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