弁護士が『SNS』を利用して、誹謗中傷、相手方の名誉。信用を低下させるような投稿を行って処分された例

日弁連広報誌「自由と正義」2021年9月号にはSNSのTwitter、ブログを利用して紛争の相手方に対し誹謗中傷等の内容を投稿して処分された弁護士の処分要旨が3件公告として掲載されました。SNSが普及する以前は当然こういう処分はありませんでした、処分例です。処分はほとんどが戒告です。新たに処分が出ましたら追加いたします。準備書面に書いた誹謗中傷、法廷での暴言は別にまとめてあります。(弁護士の心ない発言)(更新日2021年9月25日)

自由と正義2021年9月号 新潟

弁護士名:髙島章  登録番号22968  法律事務所名 髙島章法律事務所   処分の内容:業務停止1月 

処分の理由の要旨 被懲戒者は、暴行を受けたと訴える男性の画像を被懲戒者がツイッター上に公開したことに批判的なツイートをした懲戒請求者に対し、2016年5月30日から同月31日までの間に、侮辱的な人身攻撃であると言わざるを得ない言辞を用いてツイートした。 処分が効力を生じた日 2021年3月 

自由と正義2021年9月号 東京

弁護士名:坂本尚志   登録番号41195  法律事務所名 清陵法律事務所   処分の内容:戒告 

処分の理由の要旨:  被懲戒者は、懲戒請求者A労働組合が団体交渉を申し入れた相手方の代理人であったところ、被懲戒者が開設していたブログにおいて、2016年12月5日、同月7日及び2017年3月30日付けで、その記事を読む一般人をして、懲戒請求者A組合が事件屋のような交渉を行う団体であり、かつ、自らは働いているように見えず、あぶく銭で生計を立てているように思える者たちがその構成員にいる等と認識させる、懲戒請求者A組合の社会的信用を低下させる記事を掲載した。  処分が効力を生じた日:2021年4月 

自由と正義 2021年9月号 愛知

弁護士名:北口雅章  登録番号22464 法律事務所名:北口雅章法律事務所  処分の内容:戒告 

処分の理由の要旨:  被懲戒者は、AB間の訴訟事件におけるAの代理人であったところ、2018年10月1日、被懲戒者が主宰する法律事務所のホームページ内に設定しているブログにおいて、Bの社会的評価を低下させるとともに、その名誉感情を害して人格権を侵害する内容の言質であり、かつ、過度に侮蔑的侮辱的な表現であって見聞きする者に不快感や嫌悪感を惹起させるに足りる表現の記載された記事を掲載して不特定多数人が閲覧し得る状態に供した。  処分が効力を生じた日2021年3月 

北口雅章弁護士(愛知)懲戒処分の要旨 2021年9月号

自由と正義 2021年8月号 新潟

弁護士名:髙島章 登録番号 22968  法律事務所名 髙島章法律事務所   処分の内容:戒告

処分の理由の要旨  被懲戒者は、死亡したA弁護士について、2015年12月3日、ツイッター上に、「好訴妄想の弁護士さんを知っている。」、「好訴妄想(こうそもうそう、英: querulous delusion、独:Querulantenwahn)は、妄想反応の一種で、独善的な価値判断により自己の権益が侵されたと確信し、あらゆる手段を駆使して一方的かつ執拗な自己主張を繰り返すものをいう」と記載し、これを関覧した一般人に「好訴妄想」があたかも国際的に認められた医学的疾患であるかのような印象を与え、A弁護士が精神的疾患を抱えていたのではないかとの印象を与える投稿をし、もって、A弁護士を不当に中傷した。

自由と正義 2021年7月号 大阪

処分を受けた弁護士氏名 橋本太地 登録番号 49200  あなたのみかた法律事務所 懲戒の種別  戒告

処分の理由の要旨  被懲戒者は、懲戒請求者から、2019年12月9日のメールで、受任していた損害賠償請求訴訟の代理人の辞任を求められ、2020年1月19日のメールで、着手金から10万円を差し引いた残金等の返還を求められていたところ、自己の本名と共に、弁護士及び自己の法律事務所名を括弧書きで表示したツイッターで、2019年12月30日から2020年4月5日までの間に、「金払わん奴はタヒね」、「弁護士費用を踏み倒す奴はタヒね」、「正規の金が払えないと言うなら法テラス行きなさい」、「金払わない依頼者に殺された弁護士は数知れず」等の「死ね」、「殺される」等の表現を用いたツイートを発信した。

橋本太地弁護士(大阪)の懲戒処分の「議決書」(抜粋)

 

自由と正義 2021年1月号
 処分を受けた弁護士氏名 壇俊充  登録番号 27891  北尻総合法律事務所  懲戒の種別  戒告

3 処分の理由の要旨

被懲戒者は、A社と懲戒請求者株式会社Bとの間に訴訟についてA社の訴訟代理人であったところ、この訴訟に関連して、A社及び懲戒請求者B社が締結した秘密保持契約に基づき懲戒請求者B社が2018年9月18日に秘密情報として開示した売上げに関する金額の情報についてその翌日、被懲戒者を含めた複数の弁護士が閲覧可能であったフェイスブック上のグループチャットにおいて、その概算額を記載したメッセージを投稿した。

自由と正義 2017年1月号

懲戒を受けた弁護士氏名  高島章  登録番号22968  高島章法律事務所  処分の内容 戒 告

処分の理由の要旨

(1)被懲戒者は2015年3月31日、多数の者が閲覧することが可能なインターネット上のソーシャルネットワーキングサービスにおいて、懲戒請求者A弁護士に対し『お前は馬鹿だ』、『あなたが弁護士を辞めろ』、『あなたと顔を合わせた際、第一にやることはあなたを殴ることです』等の攻撃的かつ威圧的で懲戒請求者A弁護士を屈辱する書き込みをした。

(2)被懲戒者は、2015年4月13日、上記ソーシャルネットワーキングサービスにおいて、懲戒請求者A弁護士について懲戒事由があることを事実上法律上裏付ける相当な根拠について調査、検討をした形跡もないまま、懲戒請求者A弁護士に対する懲戒請求案として7項目にわたる非行事実の骨子を示した上、相当程度の業務停止処分を科するのが相当である旨の書き込みをした。

自由と正義 2018年1月号 愛知

処分を受けた弁護士氏名 平塚雅昭 登録番号22944 平塚雅昭法律事務所 処分の内容 戒 告

処分の理由の要旨

(1)被懲戒者は、依頼者であった懲戒請求者と交際し、2011年春以降関係が悪化しはじめていたところ、同年4月30日、標題部に「あなたから受け取った写真の一部」と記載し、メール本文と明確な関連性がないにもかかわらず、懲戒請求者の上胸部から顔までが未着衣で写っている写真を添付したメールを送信した。

(2)被懲戒者は、懲戒請求者が2011年5月ないし6月頃に警察署に相談をした件で上記警察署から問い合せの連絡が入ったことを受け、懲戒請求者に対し、警察への虚偽申告を抑止するための警告に続けて「最悪、あんたは逮捕され留置場」、「子供からは『お前なんか親じゃない』」、夫からは、慰謝料、離婚請求されるおそれがある。」等記載したメールを送信した。

自由と正義 2009年3月号 東京
処分を受けた弁護士氏名 遠藤きみ 登録番号32516  銀座遠藤法律事務所

2 懲戒の種別  業務停止1月

3 処分の理由の要旨

被懲戒者は2006年9月懲戒請求者の娘Aから相手方Bによるストーカー行為への対応を受任したが同年10月27日事件処理についてAとの考え方の相違があることから辞任した。被懲戒者は同月22日及び28日、自身のブログにAの承諾なしでA及びBの氏名をイニシャルで表記して事件内容、処理内容及びAを非難しAに不利になるような評価等の記載した。

 

報道 <ストーカー被害>相談内容ブログに書き込む 弁護士を処分

東京弁護士会は14日、自分が引き受けた事件の内容を依頼者に無断でブログに詳しく書き込んだとして、同会所属の遠藤きみ弁護士(66)を業務停止1カ月の懲戒処分にしたと発表した。同会によると、遠藤弁護士は九州地方の女性からストーカー被害の相談を受けたが、加害者とされ男性側から話を聞いた後の06年10月下旬、「本当の被害者は男性と言ったほうがよさそう」と書き込んだ。担当を辞任した後も、女性と男性の名前をイニシャルで記載し、女性の発言やメールの内容、女性に対する評価などをブログに記した。遠藤弁護士は同会の調査に「イニシャルで書いたので依頼者は特定できない。詳しく書いたが中傷が目的ではなく、この範囲であれば許されると思った」と話したという

 

自由と正義 処分要旨掲載未定

杉山程彦弁護士(神奈川)懲戒処分「戒告」の議決書 神奈川県弁護士会  

https://jlfmt.com/2021/06/09/50253/

棄却された懲戒請求

「天皇はチン○コだ!」ツイートを棄却した新潟県弁護士会の議決書 平成25年5月