日弁連広報誌「自由と正義」2月号VOL176 弁護士懲戒処分の要旨
「自由と正義」2月号が届きました。176回目の記事となります。4月からの日弁連会長は本命の候補(東京)の当選が決まりました。官報公告は2月15日現在12件といつものペースです。
懲戒の申立てがあるかどうか知りませんが、神奈川県弁護士会の親子弁護士も困ったもんです。
   T・T親子弁護士
自由と正義2月号 懲戒処分の要旨 2021年9月10月に処分があったもの
2月号 6件  戒告5 業務停止1 

通算 氏名  所属 登録番号 処分  処分日   処分回数  

⑫ 宮本洋正 広島 46984  戒告  9月17日  初 
刑事事件の個人情報を侵害 
⑬ 徳永信一 大阪 20796  戒告  9月22日  初 
遺言執行者 双方代理 
⑭ 岡本 哲 岡山 22053  戒告  9月24日  2 
債務整理の相手方に誹謗 
⑮ 加藤高明 岡山 47482  戒告  9月24日  初 
自力救済 
⑯ 伊藤安兼 千葉 22115 業務停止3月 9月30日 初 
職務中に性行為 
⑰ 白井博文 山口 30230 戒告   10月7日 初 
離婚事件で必要のない源泉徴収証を相手方の勤務先に要求
2021年11月30日の会員数 43026名
登録取消情報
2021年11月17日 西村秀樹 大阪 23371 法17条3号 2021年8月16日 退会命令 懲戒処分 
2021年11月30日 渡邊一平 愛知 23912 請求
「請求」とは弁護士自身が弁護士を辞めますという届出を出し弁護士会、日弁連が認められということです。11月30日以降は元弁護士です。渡邊一平弁護士は2021年7月に清算手続中の会社の預金1億5000万円を横領し逮捕されています。まだ刑事裁判の判決が出ていません。愛知県弁護士会はいつまでも所属弁護士といわれたくないので請求を受けて元弁護士にした、これは苦情があっても当会とは関係ないといいたいのでしょう。登録取消の請求があっても判決が出ての資格取消、懲戒処分による資格はく奪による法17条を避けたいとの思惑です。元弁護士となった渡邊一平弁護士に懲戒請求の申立てがあっても処分はできません。処分を出さず最後まで弁護士を庇うのが弁護士自治です。