全国52の弁護士会2022年「回顧と展望」2023年7月号 
処分者を出した29の弁護士会は何と言ったか!!?
毎年恒例となりました。日弁連広報誌「自由と正義」7月号 
全国52の弁護士会の「回顧と展望」単位弁護士会の副会長が2022年はどういう年であったか、どういう取り組みをしたか等々、
もちろん良い事しか書いてありません。処分者を出した弁護士会はなんと言ったか? 
(処分者のデータは2022年官報の弁護士懲戒処分公告)
① 旭川弁護士会 会員数78名 最北の弁護士会として、人権擁護の推進 
懲戒処分者 1  戒告 処分についてコメントなし 旭川は会始まって5件の処分、そのうち4件が同じ弁護士、この弁護士に厳しい処分を出せない旭弁、なんと!今期は日弁連副会長に就任、おめでたいので不祥事のコメントなどあるわけがない。
② 札幌弁護士会 会員数861名 いつか、誰かの笑顔につながる 
懲戒処分者 3 (業務停止2 戒告1) 処分に関するコメントなし
③ 釧路弁護士会 会員数 84名 コロナ禍3年目~平常を取り戻す
懲戒処分者 1 戒告→業務停止2月 釧路弁初の処分者、盗撮行為で戒告!!、日弁連異議で業務停止2月に変更、
ど素人の懲戒委員会、全国に恥かいた、恥ずかしくて処分に関するコメントできなかった。
④ 函館弁護士会 会員数54名 函館会の動き
懲戒処分者 0 
⑤ 青森県弁護士会 会員数112名 会の重要テーマの検討 
懲戒処分者 0 
⑥ 岩手弁護士会 会員数104名 次の一歩を目指して 
懲戒処分者 0 
⑦ 仙台弁護士会 会員数493名 ポストコロナに向けた1年間 
懲戒処分者 3 業務停止2 戒告1 会員の処分のコメントはなし、弁護士会職員の横領事件に関して
業務の合理化・効率化  弁護士会の事務職員の業務改善を行う前提として、執行部が職員の業務内容を適正に把握するため全職員に対して業務マニュアルの作成を求めました、(中略)また、不正な資金流出・不適切な経理処理の再発を防止するため、公認会計士の協力の下、沿面的に経理業務を見直し、透明性を確保して役員によるチェック体制を強化しました。
⑧ 秋田弁護士会 会員数77名 弁護士会とオンライン 
懲戒処分者 0
⑨ 山形県弁護士会 会員数104名 犯罪加害者家族支援とIT化への対応を中心とする2022年活動報告 
懲戒処分者 2 業務停止1 戒告1 処分に対するコメントなし
⑩ 福島県弁護士会 会員数197名 福島県弁護士会の新たなる挑戦  
懲戒処分者 0 
⑪ 茨城県弁護士会 会員数300名 茨城県弁護士会における新たな動き(2022年度)
懲戒処分者 2 戒告2 処分に関するコメントなし 
⑫ 栃木県弁護士会 会員数232名 2022年度の栃木県弁護士会 
懲戒処分者 1 業務停止1 処分に対するコメントなし 
⑬ 群馬弁護士会 会員数326名 会長声明の在り方を考えました。
懲戒処分者 0 
⑭ 埼玉弁護士会 会員数953名 1000人規模の会にふさわしい組織を作る 
懲戒処分者 3 戒告1 退会命令1 処分に関するコメントなし 
⑮ 千葉県弁護士会 会員数863名 長年の課題への挑戦と苦情との格闘 
懲戒処分者 3 退会命令1 戒告2 処分に関するコメントなし 
苦情処理の体制 苦情処理については、当会では苦情受付体制がうまく機能しておらず、純粋な苦情件数が暗数となって長年経過していましたが、2022年度は多数の個別の苦情への対応に苦慮し深刻化したことからその対応の一環として暗数だった苦情件数の数年分を視える化したところ、複数の特定の会員に対するおびただしい数の苦情があることが判明しました。弁護士自治を揺るがしかねないこの問題をどう解決していくのか、会の提供するリーガルサービスの割り振りから排除が可能かどうかなど、検討すべき論点は多岐にわたるため、新たな苦情処理の対応策の構築に向けた苦情対応PTを立ち上げました。
⑯ 神奈川県弁護士会 会員数1774名 弁護士の使命をカタチに
懲戒処分者 4 業務停止2 戒告2 
今後の課題 今期は、会として非行に至った会員の処分を追求するだけでなく、非行に至る前にフォローし弁護士の使命を果たすべく適切な弁護士活動ができるよう指導することも弁護士会としての役割ではないか、という問題意識から非行の兆候のある会員に対し積極的にかかわることにした。強制加入団体としての限界はあるが、真面目な会員、優秀な会員がメンタルを崩して適正な弁護士活動を行えなくなることは弁護士会にとっても損失である。改善策はあるはずである。
⑰ 新潟県弁護士会 会員数287名 オンライン総会への道 
懲戒処分者 1 戒告1 処分に関するコメントなし
⑱ 山梨県弁護士会 会員数128名 弁護士活動の継続と進化 
懲戒処分者 0
⑲ 長野県弁護士会 会員数265名 課題への取組と次代への引継ぎ 
懲戒処分者 0
⑳ 静岡県弁護士会 会員数532名 会務運営の「持続可能性」を考えながらの1年 
懲戒処分者 2 戒告2 処分に関するコメントなし
㉑ 東京弁護士会 会員数9068名 弁護士会の多様性と突然の事態への対応の1年
懲戒処分者 18 退会命令 1 業務停止4 戒告13 (弁女4) 処分に関するコメントなし
弁護士法13条に基づく会員の登録抹消請求 
東京弁護士会では2022年度に初めて弁護士法13条に基づき、某会員について「心身の故障により弁護士の職務を行わせることがその適正を欠くおそれがある」として会の資格審査会の議決に基づき登録取消し請求を日本弁護士連合会に行いました。日本人の平均寿命が延びアルツハイマー病等により認知症を患う会員も増えていて、その結果、受任している事件について必要な法的手続を忘れたりする弁護士過誤も発生しています。そしてこれで懲戒申立てを受けると、もはや本人や家族による自主的な登録取消しもできなくなり、更なる弁護士過誤も発生します。それで東京弁護士会として初めて、弁護士法13条に基づく会員の登録取消し請求を行ったわけですが、このような事態は今後全国に広がっていくと思います。(会長)
㉒ 第一東京弁護士会 会員数6573名 創立100周年の集大成と101年目への始動 
懲戒処分者 11 業務停止7 戒告4
不祥事対策について 弁護士の不祥事を防止し、社会からの信頼を確保するため、倫理研修への参加義務を定める(倫理研修参加等にかかる『第一東京弁護士会の会則』の一部改正)とともに、正当な理由なく参加義務を履行しない会員に対する勧告及び必要な措置をとることができる旨の規則改正を行いました。(会長)
㉓ 第二東京弁護士会 会員数6461名 多様性を力に2022年度二弁の主な取組 
懲戒処分者 6 退会命令1 業務停止1 戒告4 処分に関するコメントなし
㉔ 富山県弁護士会 会員数131名 足元を固める1年 
懲戒処分者1 戒告1 処分に関するコメントなし
㉕ 金沢弁護士会 会員数189名 1年間を振り返る 
懲戒処分者 0
㉖ 福井弁護士会 会員数119名 コロナ禍からの再始動 
懲戒処分者1 戒告1 処分に関するコメントなし
㉗ 岐阜県弁護士会 会員数217名 コロナ後を見据えた会内整備と活動拡大の1年 
懲戒処分者 0 
㉘ 愛知県弁護士会 会員数2096名 様々な課題に取り組みました。
懲戒処分者 5 退会命令1 業務停止2 戒告2 
不祥事対策PT 2021年度に会員の不祥事が相次いだため、不祥事対応を喫緊の課題と考え年度当初にPTを立上げました。現在不祥事発生の予防施策、不祥事の重大化回避施策、不祥事発生後の事後対応施策などを検討いたしております。最終答申が出されるのは2023年度になる見込みですが2022年度中に実施が望まれる施策について中間取りまとめをいただき、それら施策等についてはいずれも2022年度中に実施しました。
㉙ 三重弁護士会 会員数193名 新型コロナからの復興 
懲戒処分者 3 業務停止2 戒告1 処分に関するコメントなし
㉚ 滋賀弁護士会 会員数167名 一人ひとりを大切にする社会へ 
懲戒処分者 0 
㉛ 京都弁護士会 会員数850名 コロナ禍から脱コロナ禍 
懲戒処分者 3 退会命令1 戒告2 処分に関するコメントなし 
㉜ 大阪弁護士会 会員数4923名 悩まんと 頼りにしてや 弁護士を ”ひとりやない” 
懲戒処分者 10 除名1 退会命令1  戒告8 (弁女1)大阪は何か言うべきだが、処分に関してコメントなし 毎年逮捕者を出しますから毎年コメントしなくてはなりませんので過去反省謝罪コメントは一切なし
㉝ 兵庫県弁護士会 会員数 1027名 2022年度兵庫会活動報告 
懲戒処分者 8 業務停止2 戒告6(弁女1) (過去最高の処分件数) 処分に関するコメントなし 
㉞ 奈良弁護士会 会員数190名 コロナ禍の出口に向けた1年
懲戒処分者 2 戒告2 処分に関するコメントなし
受任事件引受支援措置 近時病気等様々な理由から業務の継続が困難となった会員が散見される。そこで当該会員の受任業務の引き継ぎを当会が支援し、事態が放置されることで二次的なトラブルに発展することを防止するための制度を構築した。
㉟ 和歌山弁護士会 会員数149名 将来に向けた第一歩 
懲戒処分者 0
㊱ 鳥取県弁護士会 会員数70名 鳥取県弁護士会のIT化の促進とコロナ禍の克服へ向けて 
懲戒処分者 0
㊲ 島根県弁護士会 会員数81名 島根県弁護士会の2022年 
懲戒処分者 1 業務停止1 
弁護士の不祥事対策について 2020年度に当会では重大な懲戒事案があったことから2021年に検証委員会を設け、懲戒事案について検証が行われていました。
上記、懲戒事案は、地元の皆様に与えた影響も大きかったと思います。また当会は会員80名前後の小さな会ですので、事件の引継ぎや市民からの法律相談など、事後的な対応の負担が大きく2022年まで続きました。再発防止のためどうしたらよいかを引き続き検討する必要がありました。
2022年度は、上記検証委員会の報告を受け、弁護士不祥事等総合対策PTを立ち上げ、不祥事が発生しないようにできることはないか、また、万が一発生した場合には当会としてできることはどのようなことかを検証することにしました、簡単に答えが出るもの、でなく、また、どこまでできるのか分かりませんが引き続き検討していきたいと思います。
㊳ 岡山弁護士会 会員数412名 市民と連帯し共に歩む弁護士会を目指して 
懲戒処分者 0 
㊴ 広島弁護士会 会員数628名 オール広弁~広島弁護士会のIT化~ 
懲戒処分者 0 
㊵ 山口県弁護士会 会員数179名 会務の有償化と宇部拘置支所の収容業務停止問題 
懲戒処分者 1 業務停止1 処分に関するコメントなし
㊶ 徳島弁護士会 会員数87名 2022年(令和4年度)の会務活動を振り返って
懲戒処分者 1 戒告1 
㊷ 香川県弁護士会 会員数196名 1年を振り返って 
懲戒処分者 0 
㊸ 愛媛弁護士会 会員数161名 コロナ禍からの回復過程 
懲戒処分者 0
㊹ 高知弁護士会 会員数97名 変革期にある高知弁護士会 
懲戒処分者 0 
㊺ 福岡県弁護士会 会員数1458名 コロナにも負けず!更なる挑戦!! 
懲戒処分者 6 業務停止2 戒告4 処分に関するコメントなし 
㊻ 佐賀県弁護士会 会員数106名 地方の弁護士の未来 
懲戒処分者 0 
㊼ 長崎県弁護士会 会員数157名 ポストコロナと「人とのつながり」
懲戒処分者 0 
㊽ 熊本県弁護士会 会員数284名 変化への順応 
懲戒処分者 1 除名1  成年後見人弁護士 約2億4000万円競馬に突っ込む
不祥事対応 就任直前の2022年2月、会員の預り金の巨額流用が明るみに出ました。流用額は最終的に約2億4000万円に上りましたが、被害者への対応、押し寄せる苦情への対応、対象会員に対する調査、対象会員の受任中の事件に対する手当、マスコミ対応など、年度末の引き継ぎ時期に新旧執行部で対応に追われました、手探りしながらの懸命の対応でしたが、振り返りますと多くの反省点が目に付きます、日弁連は総合的な弁護士不祥事対策を策定して不祥事対策に取り組んでいるところですが、残念なことに弁護士の不祥事は後を絶ちません、当会の経緯を他の弁護士会への参考として供しつつ、反省点を振り返りながら、改めて不祥事対策を強化していきたいと考えております。 (会長)
㊾ 大分県弁護士会 会員数165名 ポストコロナに向けて 
懲戒処分者 0 元弁護士会長の事務所が新人女性弁護士に性加害、弁護士は自殺、元会長は恋愛対象だったと問題になったがコメントなし 
㊿ 宮崎県弁護士会 会員数144名 コロナ3年目の宮崎弁護士会 
懲戒処分者 0 
51 鹿児島弁護士会 会員数228名 鹿児島弁護士会の被訳への祈念 
懲戒処分者 0 
52 沖縄弁護士会 会員数286名 沖縄の本土復帰50年とリアルへの復帰と沖縄弁護士会の1年 
懲戒処分者 1 戒告1 処分に関するコメントなし
2022年 データ