弁護士自治を考える会です。
日弁連広報誌「自由と正義」1月号から12月号に掲載された弁護士懲戒処分の要旨。95件その中から弁護士自治を考える会が厳選しました。
今年の特徴は初物が多かったことです。
① 弁護士が詐欺団を結成し弁護士役として役割分担をした。
② 3億円の土地売買で1億円が報酬。過去にもない最大の報酬
③ 夜逃げ、逃亡は過去にもあるが事務員が先に逃げ代表弁護士が探しに行ったまま行方不明になったというのは過去ない。
④ ネットでも氏名を変えて仕事をしており弁護士会の登録名は前のままいくら処分されても影響ナシのアイデア、初のケース
⑤ 業務停止1年の中に業務停止3月を組み込ませ業務停止期間を延長させない。ここまで露骨なやり方は珍しい。過去は業務停止3月の終わりころに業務停止1月を出して延長が10日ほどで済んだケース(一弁)まったく停止期間をゼロにしたのは初のケース
⑥ 盗撮は出来心がほとんど、しかし今回は計画的に機械を仕込んだ。女子事務員さんが被害者となったのも初のケース
⑦ 時効待ち事件放置の手法をとって処分になったケースはありますがはっきりとこの方法を使ったと認めた初のケース
『2015年今年の弁護士懲戒処分厳選10』
2015年弁護士懲戒処分 ワースト大賞
本田洋司弁護士(第二東京)除名 11月号
過去に弁護士が詐欺で逮捕・起訴はありますが結果的に詐欺になってしまったもの事件放置をごまかすためにやってしまったというのがほとんどです。
ところが本田は弁護士の立場、日弁連元役員の地位を悪用し札付きの人間と組んで詐欺団を結成したのです。見事2015年悪徳大賞受賞
準大賞
比嘉正憲弁護士(沖縄) 除名 9月号
米軍御用達弁護士、米軍に基地用地を売買した代金3億円の中から1億円を横領。依頼者は国に納める税金分を預けたものだと主張、比嘉弁護士は報酬だと主張、後に逮捕された。他にも相手方からも報酬を取れると清算金から報酬を差し引いて送金した。
今年の思い出の懲戒処分
龍 博 弁護士(東京) 退会命令 8月号
怪しい団体と非弁提携そして行方不明
先に事務員が逃げて追いかけたとか・・・今頃どうしているのでしょうか
関西方面に潜伏しているとかの噂がありますが
中田康一弁護士(第二東京)業務停止2月 11月号
3回目の懲戒処分
仕事で使用する名前を康一から光一知に変更していますが所属弁護士会には登録名は康一のまま、二弁知っていながらなにもしない
高橋広篤弁護士(静岡)業務停止1月 5月号
奄美大島の公設事務所の元代表弁護士
弁護士の処分の中で事件放置というのがあります。自己破産などで破産を申し立てますが何もしません。時効を狙いにいくのです。懲戒処分に事件放置の時効待ち作戦が認定された初めてのケースだと思います。
高橋弁護士はこの後弁護士をお辞めになりました。
事件放置の研究
村田秀人弁護士(大阪)業務停止6月 1月号
女性のスカートの中を盗撮した。過去の盗撮はエスカレーターに乗る女性の後ろからデジカメ、携帯電話のカメラで撮影して見つかって処分というのもばかり。村田弁護士は自分の事務所のコピー機にカメラを仕掛けて女性事務員に対し盗撮をした初めてのケース。大阪弁護士会は無断でスカートに中を撮影したと。。。許可してくれる女性などいないと思いますが
金子好一弁護士(東京)業務停止1年11月号
見た目は厳しそうな処分ですが実態は甘い処分だと思います。本来は1回目で弁護士資格が無くなるものですが、甘い処分が更に被害者を生む
飯田秀人弁護士(東京)業務停止3月9月号
たまにあります。八百長懲戒!
業務停止1年を受けていてその期間中に出された業務停止3月の懲戒処分、停止期間が延長されるわけでもなく痛くも痒くも無い処分、東京弁護士会がお気に入り弁護士だけに出される愛情溢れる処分
牧野 忠弁護士(福岡)戒告 12月号
さっぱり分からん意味不明な内容、処分を書く方も御苦労されたと思います
滝本太郎弁護士(横浜) 戒告 7月号
オウム事件でも有名な左翼系弁護士、処分されても本望、勲章みたいなものでしょう。左翼弁護士が人気があるというのもここまでやってくれるからでしょう。横弁も処分を出すか悩んだのでしょう、処分日は会長任期切れ年度末の3月31日にこそっと出した。
それではみなさん。また来年、
日弁連広報誌『自由と正義』2016年1月号は1月15日到着予定です