弁護士自治を考える会

弁護士の懲戒処分を公開しています。日弁連広報誌「自由と正義」2023年11月号に掲載された弁護士の懲戒処分の公告・神奈川県弁護士会・田中俊夫弁護士の懲戒処分の要旨

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処分理由・事件放置

不動産の所有権移転登記手続事件の放置

懲 戒 処 分 の 公 告

神奈川県弁護士会がなした懲戒の処分について、同会から以下のとおり通知を受けたので、懲戒処分の公告及び公表等に関する規程第3条第1号の規定により公告する。

          記

1 処分を受けた弁護士氏名 田中俊夫

登録番号 21340

事務所 神奈川県横須賀市大滝町1-21 ジュネス横須賀2階

横須賀総合法律事務所 

2 懲戒の種別 戒告 

3 処分の理由の要旨 

被懲戒者は、2010年5月、懲戒請求者A及び懲戒請求者Bから、不動産の所有権移転登記手続事件を受任し、実費預り金として100万円を受領したが、弁護士報酬に関する事項を含む委任契約書を作成せず、また受任から約8年が経過した2018年3月の時点において、上記事件の訴訟提起に必要な相続関係説明図すら作成しておらず、2021年6月11日に懲戒請求者らから委任契約が解除されるまでの約11年間、上記事件につき訴訟を提起しなかった、

被懲戒者の上記行為は弁護士職務規程第30条第1項本文及び第35条に違反し、弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。

4処分が効力を生じた日 2023年7月18日 2023年11月1日 日本弁護士連合会

弁護士懲戒処分【事件放置】の処分例 2024年3月更新